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20試合ぶりスタメンの杉本のゴールもあり、栃木が横浜FCを下す

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[9.2 J2第32節 横浜FC 1-3 栃木 ニッパ球]

 J2は2日に第32節を行い、8位の横浜FCがホームの三ツ沢球技場に9位の栃木SCを迎えた。プレーオフに進出できる6位以内に入るために、勝ち点3をつかみたい両チームの一戦は、前半に20試合ぶりにスタメン出場したMF杉本真と4試合ぶりにスタメン出場したFWサビアのゴールで、栃木が2点をリードする。後半にもCKからDF當間建文のゴールで加点した栃木が、横浜FCの反撃を1点に抑えて勝ち点3を重ねている。

 横浜FCは前節・甲府戦(1-2)のスタメンからMF武岡優斗が外れ、FW大久保哲哉が入っている。一方の栃木は、3選手が入れ替わった。川崎Fから加入したDF田中雄大が初先発し、杉本、サビアもスタメンに名を連ねている。
[スタメン&布陣はコチラ]

 キックオフ直前になって雷雨となり、キックオフが30分遅れた。ピッチのところどころに水が浮く状況になった一戦。最初のチャンスを得たのは横浜FCだった。5分にDF阿部巧の縦パスが大久保に入り、横パスを受けたFW田原豊が左足でゴールを狙ったが、左に外れた。

 前半13分には栃木が先制点を挙げる。高い位置でボールを奪うと、MF菊岡拓朗のパスから杉本がDFを外して、シュートを流し込んだ。その直後の15分には横浜FCもMF高地系治のFKから、田原がヘディングでゴールを狙ったが、ボールは上に外れて行った。21分にはMF寺田紳一が倒されてFKを得ると、高地が直接ゴールを狙ったが、これも枠を外れた。

 25分には栃木のサビアが追加点を挙げる。田中のCKからサビアがヘディングシュートを打つが、これはDFにブロックされた。しかし、ボールが再びサビアの前にこぼれると、これを決めて栃木がリードを2点に広げた。

 前に圧力を掛ける横浜FCも前半41分にはCKから田原がオーバーヘッドでゴールを狙ったが、惜しくも右に外れて行った。同43分にも左の阿部が入れたクロスを、PA内で大久保が胸でコントロールする。しかし、シュートは田中にブロックされ、GKに処理された。

 横浜FCの山口素弘監督は、後半のキックオフと同時に大久保を下げ、MF武岡優斗を起用した。縦に仕掛けられる武岡が入り、攻撃のバリエーションが増えた横浜FCだが、守備に重点を置いた栃木を崩せない。逆に後半12分、栃木は速攻からCKを得ると、當間がゴールに押し込み、3-0と点差を大きく広げた。

 後半21分には横浜FCは野崎と井手口を下げて、MF小野瀬康介とDF渡邉将基を投入し、布陣を3-4-3に変更した。その直後には、速攻から杉本が再びゴールを狙ったが、ゴールライン上でDF堀之内聖にシュートをクリアーされ、4点目は決められなかった。

 後半32分に栃木はサビアを下げて、FW久木野聡を起用する。同38分には廣瀬を下げてFW棗佑喜、40分には菊岡に代えてMF高木和正をピッチに送り出した。一矢を報いたい横浜FCも後半41分に佐藤が左足のシュートでゴールを脅かす。これでCKを得ると、その流れから小野瀬の折り返しを田原が決めて、1点を返した。同45分には高地がFKからゴールを狙ったが、わずかに右へ外れて行った。

 このまま栃木が3-1で勝利し、勝ち点を52に伸ばして横浜FCをかわした。一方の横浜FCは約4か月ぶりの連敗を喫し、プレーオフ進出が一歩遠のいた。

(取材・文 河合拓)

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