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堀之内の先制弾、カイオの2ゴールで横浜FCが草津に快勝!!

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[10.28 J2第40節 横浜FC 3-0 草津 ニッパ球]

 J2は28日に第40節を行い、横浜FCはザスパ草津と対戦した。横浜FCは前半42分にCKからDF堀之内聖がゴールを決めて先制する。さらに前半終了間際には、草津のFWアレックス・ラファエルがラフプレーで一発退場となり、数的優位も得た。後半の立ち上がりは、草津に押し込まれる場面もあったが、その後、FWカイオが2得点を挙げて3-0で勝利。今季のホームゲームの通算成績を8勝4分8敗と五分にした。次節・7位東京Vに勝利すれば、横浜FCはPO進出が決まる。

 横浜FCは前節の熊本戦(1-0)からスタメンを4選手入れ替えた。最終ラインにはDF井手口正昭、渡邉将基が入り、中盤の底には高地系治、右に武岡優斗を起用した。対する草津は、前節の岡山戦(1-0)で出場停止だった松下裕樹がスタメンに復帰している。
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 試合を優勢に進めたのは、プレーオフ圏内の5位にいる横浜FCだった。前半3分にMF武岡優斗がドリブルでFKを得ると、MF高地系治がシュートを打つ。これはGK北一真に抑えられたが、積極的なプレーを見せる。前半16分には右サイドで高地が縦に出したボールをFW大久保哲哉が、前に送る。そこに走りこんだMF野崎陽介がドリブルでPA内に侵入するが、戻って来たDFに体を寄せられてシュートは打てなかった。

 同32分にはFWカイオのミドルシュートを放つが、ボールはバーを越えていく。さらに、その1分後にも右サイドを突破した武岡のクロスにカイオがヘッドで合わせる決定機があったが、再びゴールマウスにボールを飛ばせなかった。相手のミスから得たチャンスも生かせないなど、嫌な流れにあった横浜FCだが、42分に高地のCKから堀之内がゴールを決めて1-0と先制する。

 一方の草津は、高い位置までボールを運びながらも、体をしっかり寄せてくる横浜FCの守備を前に、シュートを打つことが出来ない。さらに前半終了間際にはアレックス・ラファエルが、DF井手口正昭に対するラフプレーで一発退場となってしまう。

 後半のキックオフと同時に両チームは、選手変更を行う。横浜FCは頭を切った井手口に代えてDF森本良を右SBに入れた。数的不利となっている草津はMF櫻田和樹に代えてMF熊林親吾を起用している。後半に入り、試合の主導権を握ったのは一人少ない草津だった。局面に人数を掛ける横浜FCに対して、大きくボールを動かして、数的不利を感じさせない戦いぶりを見せる。そしてセットプレーからチャンスをつくった。

 流れを変えたい横浜FCは、後半23分に大久保を下げて、8節・湘南戦(2-3)以来の出場となるFW永井雄一郎を起用する。同30分には草津もDF永田拓也に代えて、MF遠藤敬佑を起用し、3-4-1-1に変更した。選手交代が奏功したのは横浜FCだった。同33分に、永井が左サイドでドリブルを仕掛け、DF3人を引き付けてから野崎にパス。PA内に入った野崎が中央に折り返すと、フリーとなっていたカイオが楽々とゴールに流し込んだ。同35分、横浜FCは野崎を下げてMF内田智也をピッチに送り出した。

 前半43分には武岡が草津のバックパスを執拗に追い回し、GK北のパスをカット。中央にパスを出すとボールを受けたカイオが、DFをかわして無人のゴールにボールを流し込み3-0と勝利を決定づけた。もう1点取れば4位に順位を上げられる横浜FCは、試合終了間際まで猛攻を見せたが、惜しくも及ばず。それでも勝ち点3を上積みし、7位の東京Vとの勝ち点差を4に広げた。次節の直接対決に勝利すれば、PO進出が決まる。

(取材・文 河合拓)

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