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G大阪が劇的逆転!!鹿島との上位対決制し8年ぶり6連勝

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[10.5 J1第27節 鹿島2-3G大阪 カシマ]

 J1第27節が5日、各地で行われ、3連勝中の2位鹿島アントラーズと5連勝中の4位ガンバ大阪による上位対決は、G大阪が3-2で逆転勝ちした。8年ぶりの6連勝を飾ったG大阪は勝ち点49で鹿島に並ぶと、得失点差で上回り、順位で逆転した。

 FWダヴィが2試合連続で出場停止の鹿島は前節・徳島戦(5-0)と同じ先発メンバーを組んだ。日本代表に選出されたMF柴崎岳、DF西大伍、DF昌子源も先発。右太腿裏痛を抱える昌子も強行先発し、アジア大会からチームに戻ったU-21日本代表DF植田直通はベンチスタートだった。
 G大阪も前節・鳥栖戦(4-1)と同じ先発メンバー。鳥栖戦でハットトリックを達成したFWパトリックとFW宇佐美貴史が2トップを組んだ。[スタメン&布陣はコチラ]

 試合はいきなり動いた。前半5分、鹿島はカウンターからドリブルで持ち上がったMF遠藤康が縦パスを入れると、PA内で受けたFW赤崎秀平がゴールに背を向けた状態から振り向きざまに左足を振り抜き、ゴール左隅に叩き込んだ。赤崎は13試合ぶり今季2得点目となった。

 ボールポゼッションを高めながらシンプルにパトリックを使うG大阪は最後のところで崩し切れず、なかなかフィニッシュまで持ち込めない。前半22分にはロングボールをパトリックが落とし、走り込んだ宇佐美が右足で狙ったが、シュートは大きく上へ外れた。

 なかなか決定機をつくれずにいたG大阪だが、前半29分、ラッキーな形で同点に追いつく。左後方からMF遠藤保仁がゴール前に浮き球のボールを入れると、DF山本脩斗のヘディングでのクリアが自陣ゴール方向に飛び、GK曽ヶ端準が必死にかき出したものの、すでにゴールラインを越えていたとしてオウンゴールになった。

 鹿島は前半43分、DF青木剛のフィードに西が反応。右サイドからPA内に進入し、うまくDF岩下敬輔と体を入れ替えてGKと1対1に持ち込んだが、GK東口順昭が至近距離で防ぎ、前半は1-1の同点で折り返した。

 後半に入ると、徐々にG大阪が攻勢を強める。後半15分、遠藤のスルーパスからパトリックが右足でシュート。GKが前に弾いたところにMF阿部浩之が詰めたが、右足のシュートはゴールのわずか左に外れた。同16分にはMF大森晃太郎が左サイドからドリブルで切れ込み、右足でミドルシュートを狙ったが、枠を捉えられなかった。

 すると鹿島は後半20分、右サイドをオーバーラップした西が中央に入れ、遠藤がワンタッチで横パス。柴崎がワントラップから絶妙なスルーパスを通し、ゴール前に抜け出したMF土居聖真が右足でゴール左隅に流し込んだ。土居の3戦連発となる今季8得点目で鹿島が2-1と勝ち越しに成功した。

 しかし、G大阪もすぐさま再び試合を振り出しに戻す。後半26分、セカンドボールを拾った宇佐美が縦に仕掛けて柴崎を振り切り、PA内左に進入。鋭い折り返しをパトリックが右足で押し込み、2-2の同点に追いついた。

 その後も両チームが攻撃的なカードを切って3点目を狙う。鹿島は後半42分、途中出場のMF中村充孝強烈な左足ミドルを放つが、GKがセーブ。G大阪も直後にカウンターから宇佐美がドリブルで一気に駆け上がり、スルーパスからオーバーラップしてきたDF丹羽大輝がシュートを打ったが、曽ヶ端の好守に阻まれた。

 最後は劇的な幕切れが待っていた。G大阪は後半アディショナルタイム、遠藤からの浮き球のパスを途中出場のFWリンスがPA内で胸トラップ。反転しながら西をかわし、右足で豪快にゴールネットに突き刺した。土壇場で3-2と逆転したG大阪が鹿島との上位対決を制し、連勝を6に伸ばした。

(取材・文 西山紘平)

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