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かつての22番を超える活躍誓う柏DF輪湖「もっと得点に絡むプレーを増やしていきたい」

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[8.12 J1第2ステージ第6節 柏2-0神戸 柏]

 1stステージの開幕戦では同じ神戸を相手に決勝アシストを記録した柏レイソルの左サイドバックが、試合の行方を決定づけるゴールを突き刺した。

 FWエデルソン・モラエスのJ初ゴールで1点を先行した柏は、「自由にやれた」(工藤)前半から一転、後半は神戸の勢いに呑まれてしまう。そんな劣勢の中、後半27分に柏の2点目が生まれる。右サイドで仕掛けたMFクリスティアーノが、中央へクロス。神戸DFに跳ね返されされたボールを先にさわったのは、柏の左サイドバック輪湖直樹だった。輪湖のファーストタッチは浮いてしまうが、落ちてきたところを利き足の左でジャストミート、鋭い角度でゴールに向かったシュートはゴールネットを揺らした。

「(相手がクロスを)ファーにクリアをすることはあると思いますし、そこで相手より先にさわることが大事だと思う。トラップはミスってしまいましたけど。(シュートは)ミートを意識するだけでした。気持ちでもっていったゴールだったと思います」

 サイドバックながら、ACL山東魯能戦、J1新潟戦に続く今季公式戦3点目。それでも「得点に絡むプレーを」と輪湖が意欲を見せるのには、ある目標としている選手がいるからだ。「去年の和くんの成績を意識していた。和くんのほうが点も取っているし、アシストもしている」。昨季まで左サイドバックのレギュラーとして柏のタイトル獲得に貢献し、今季から浦和へ移籍したDF橋本和の名を挙げた。昨季、橋本の公式戦での得点は6。「わかりやすいライバルというわけではないですけど、指標として、もっと得点に絡むプレーを増やしていきたい」。橋本がつけていた背番号「22」を今季から背負う輪湖は、ゴール、アシストでの貢献を改めて誓った。

 5試合ぶりに複数得点を奪っただけでなく、守備でも踏ん張りを見せた柏。湘南に0-3で完敗した前節を経ての完封勝利だ。「後ろの選手もボランチの選手も声を張り上げている。そういう意識が大事だと思うし、その意識がチームとして身になってきている」と輪湖。「守備に関してはひとつにまとまってきている」と2試合ぶりの無失点にも、確かな手応えを感じていた。

(取材・文 奥山典幸)

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