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2年連続同カード開幕、横浜FCvs松本は大熱戦のドロー決着…50歳最終戦のカズは出番なし

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横浜FC対松本はスコアレスドローに終わった

[2.25 J2第1節 横浜FC 0-0 松本 ニッパツ]

 J2リーグは25日、2018シーズンの開幕戦を各地で行った。横浜FCはホームで松本山雅FCと対戦し、互いに多くのチャンスをつくったが0-0で引き分けた。26日に51歳の誕生日を迎えるFW三浦知良はベンチ入りを果たしたが、ピッチに立つことはなかった。

 昨年2月26日に行われた昨季開幕戦に続き、2年連続での同会場同カード対戦。勝利の再現を狙う横浜FCはGK山本海人(←千葉/期限付き移籍)、DF武田英二郎(←湘南)、MF渡邊一仁(←岡山)の新加入選手3人が先発に名を連ねた。昨季の対戦で決勝ゴールを挙げたMF野村直輝もスタメン入りし、元日本代表のMF松井大輔はベンチスタートとなった。

 プロ生活33年目のシーズンを迎えた“カズ”にとっては50歳最後の一戦。昨年3月12日のJ2第3節・群馬戦で50歳14日でのゴールを記録し、後に「リーグ戦で得点を決めた最年長のプロサッカー選手」としてギネス世界記録に認定されたことで、自身の“世界記録”更新にも期待がかかった。

 一方の松本はGK守田達弥(←新潟)、DF浦田延尚(←愛媛)、MF藤田息吹(←愛媛)、FW永井龍(←名古屋)の他、昨季は特別指定選手として8試合に出場したDF下川陽太(←大阪商業大)、3年ぶり復帰となったMF前田直輝(←横浜FM)の新加入組6人がスタメンに入った。[スタメン&布陣はコチラ]

 試合は序盤から激しく攻守が入れ替わる熱戦となった。松本は前半8分、右サイドを果敢にドリブル突破したMF前田直輝が倒され、FKを獲得。MFパウリーニョのキックが外れると、今度は横浜FCが攻めに出る。同11分、左サイドに流れたMF佐藤謙介のアーリークロスに反応したのは昨季J2得点王のFWイバ。ダイレクトシュートは空振りに終わったが、こぼれ球が足元に流れ、強烈な左足シュートでGKを強襲した。

 その後も両チーム共にボールホルダーへ激しくアプローチし、ときおり選手が倒れ込んでプレーが止まる場面が見られた。前半19分、松本はDFカルフィン・ヨン・ア・ピンのパスミスを奪ったMF田中隼磨が最終ラインのギャップを突く縦パスを配給。右サイドに流れたFW高崎寛之が受け、鋭いクロスを中央に送ったが、ゴール前に走り込んだ永井には合わなかった。

 前半30分前後からは横浜FCが主導権を握る。イバにボールを集める攻撃策が功を奏し、立て続けに危険なシュートを披露した。35分には、右サイドに開いたMF中里崇宏のクロスをゴール前でイバが収め、PA内左のスペースにパス。猛スピードで駆け上がった野村がシュートを狙ったが、DF橋内優也にブロックされた。

 松本は前半37分、左サイドを抜け出した高崎のクロスを永井が落とし、パウリーニョがダイレクトミドルを狙ったが枠外。横浜FCも右サイドのFWジョン・チュングン、中央の野村がつないで左サイドにボールを送り、オーバーラップした武田が左足シュートを放ったが、守田が身を挺して守った。互いに多くのチャンスをつくったが、前半の45分間はスコアレスで終わった。

 後半、最初にチャンスをつくったのは横浜FCだった。6分、左サイドでボールを受けたイバがサイドチェンジを送り、右に開いた佐藤がPA内に浮き球パスを配給。ポジションを上げていた中里がワンタッチで落とすと、ジョン・チュングンが左足で狙い、相手DFの跳ね返りはわずかにゴールマウスを外れた。

 松本も後半12分、前田直、パウリーニョがつないだボールが左サイドへ。前半から攻守に存在感を放っていた下川がしっかり収め、強烈な右足シュートを放ったが、大きく枠を外れた。守備ではイバに集まるボールに対して、マッチアップしたDF飯田真輝を中心にマークを受け渡し、危険な仕事をさせずに持ちこたえた。

 拮抗した展開が続く中、松本ベンチが動いた。後半25分、高崎に代わって、水戸から復帰したFW前田大然を投入。期限付き移籍先でシーズン13得点を挙げ、大ブレイクを果たした20歳のストライカーに対し、アウェーに集結した松本サポーターから大きな声援が上がった。

 すると直後の後半26分、さっそく前田大が右サイドを突破し、自慢の快足を見せつける。一方の横浜FCも勢いに負けずに前へ出た。左サイドを抜け出した渡邊一のマイナスのクロスに対し、PA内で野村が反応。ダイレクトシュートでゴールを狙ったが、惜しくも左のポストに阻まれた。

 その後も互いに激しいせめぎ合いを繰り広げ、消耗戦の様相を呈してくるが、松本が1人を交代したのみで後半40分を迎えた。横浜FCは同44分、フィードに抜け出したジョン・チュングンがPA内に抜け出したが、シュートは守田が間一髪でストップ。そして同45分、ようやく最初の交代カードを使い、ジョン・チュングンに代えてFW戸島章を投入した。

 アディショナルタイムは4分。横浜FCは2分、攻守の切り替えで前を向いたイバがPA内に進入するも、左足シュートは橋内がスライディングでブロック。松本はラストプレー、パウリーニョの左CKに飯田が頭で合わせたが、右ポストに直撃した。互いにゴール前の得点機をつくったものの、最後までスコアが動くことはなく、勝ち点1を分け合う結果となった。

(取材・文 竹内達也)

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