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10年ぶり勝利も吹き飛ぶ不祥事…磐田・名波監督、ギレルメの「あるまじき行為」を謝罪

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ヒートアップしたDFギレルメ

[5.2 J1第12節 横浜FM1-3磐田 日産ス]

 日産スタジアムでの10年ぶり勝利。ジュビロ磐田にとっては歓喜に沸く勝利となるはずが、後味の悪さだけが残る試合になってしまった。

 事件は後半35分に起きた。DFギレルメはボールを高く蹴り上げたとして遅延行為と判定される。福島孝一郎主審は2枚目のイエローカードを提示。同30分のプレーでイエローカードを貰っていたギレルメには退場処分が下された。

 問題はそのあとだ。ギレルメは何を思ったか、横浜F・マリノスのMF喜田拓也に蹴りを入れる暴力行為を働いてしまう。さらに磐田のスタッフになだめられてピッチを離れる際に、そのスタッフの制止を振り切って、横浜FMのスタッフを振り叩くような問題行動を起こしてしまったのだ。

 試合は3-1で勝利したあとの会見だったが、磐田の名波浩監督もまずは第一声でこの件に触れ、「まず最初にスポーツ選手としてあるまじき行為をしたという事実。チームを預かる身として関係各位の皆様、ジュビロに関わる全ての皆様にお詫びをしたいと思います。申し訳ありませんでした」と謝罪した。

 ギレルメは今季よりブラジルのクラブより期限付きで加入した選手。ただ以前より感情をコントロールするのが難しい選手で、クラブもそれを承知で獲得に乗り出した経緯がある。

 3週間前に家族が来日したことで、「充実した生活が送れていたと高をくくっていた」と反省した名波監督。「まずは喜田選手であったり、マリノスの通訳に申し訳ない思いでいっぱいです」と最後まで反省の弁を述べていた。 

(取材・文 児玉幸洋)
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