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レオ・シルバが“5人抜き”決勝弾!! 内田欠場の鹿島、首位名古屋を逆転撃破

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決勝ゴールの鹿島MFレオ・シルバ

[4.5 J1第6節 鹿島2-1名古屋 カシマ]

 J1リーグは5日、第6節を各地で行い、鹿島アントラーズ名古屋グランパスに2-1で勝利した。MFレオ・シルバの“5人抜き”ゴールが決勝点となり、これで公式戦7戦負けなし。今季好調を保ってきた首位の名古屋は、過去4勝1分20敗の鬼門カシマでまたしても敗れた。

 金曜ナイトゲームの茨城県立カシマサッカースタジアムに14,163人の観衆が集まったビッグマッチ。ホームの鹿島は前節磐田戦(△1-1)から先発1人を入れ替え、前節途中交代のDF内田篤人に代わってDF平戸太貴を起用。対する名古屋は前節の札幌戦(○4-0)と同じスターティングイレブンで臨んだ。[スタメン&布陣はコチラ]

 名古屋は前半1分、左サイドで前を向いたMF和泉竜司が平戸とMF永木亮太を立て続けに抜き去り、角度のないところからファーストシュート。開始早々のビッグチャンスだったが大きく枠を外れた。その後も名古屋が小気味よいパス回しでボールを支配し、鹿島の陣形を一方的に押し込んだ。

 鹿島は前半10分、MFレオ・シルバのロングフィードからMFレアンドロが右サイドを駆け上がるもシュートまで至らず。名古屋は同14分、MF米本拓司の縦パスにDF吉田豊が左サイドを抜け出し、マイナス方向へのパスからMFジョアン・シミッチが強烈なシュートを放ったが、惜しくもゴール右に外れた。

 名古屋は前半30分ごろからビッグチャンスを連発。しかし、カウンターの応酬からMFガブリエル・シャビエルが右サイドを突破し、クロスに反応したMF長谷川アーリアジャスールのシュートは枠を外れると、波状攻撃から得たシャビエルの右CKに合わせたシミッチのヘッドもミートせず、前半はスコアレスで終えた。

 それでも後半2分、名古屋がさっそくスコアを動かした。自陣でボールをさばいたDF中谷進之介が果敢な攻め上がりから長谷川とのワンツーで右サイドを抜け出し、折り返しを受けたのはシャビエル。利き足とは反対の右で強烈なシュートを放つと、ボールはGKクォン・スンテのキャッチミスを誘ってゴールマウスに吸い込まれた。

 鹿島は後半7分、右サイドを突破したレアンドロが角度のないところから強烈なシュートを狙うもGKランゲラックが横っ飛びでセーブ。同8分には平戸に代わってMF三竿健斗がボランチに入り、永木が右サイドバックに回った。名古屋は同11分、ゴール正面やや右からのFKをシャビエルが狙い、クロスバーを叩いた。

 攻勢に出たい鹿島は後半16分、レアンドロに代わってMF安部裕葵を投入。すると同28分、安部が鋭いカットインからゴール前に迫り、シュートを打つと見せかけて右サイドの永木に送ると、横パスに反応した土居がダイレクトシュート。素早く両サイドを使った美しい駆け引きで同点に追いついた。

 勢いを失った名古屋は後半31分、宮原と長谷川を下げて古巣対戦のFW赤崎秀平とMF相馬勇紀を一挙に投入する。ところが同36分、鹿島は中盤で前を向いたレオ・シルバがスルスルと5人を抜き去ってPA内からシュート。これがネットを揺らし、2試合連続ゴールで逆転に成功した。このまま試合終了。敗れた名古屋は勝ち点を積むことができず、首位陥落の可能性が高まった。

(取材・文 竹内達也)
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