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「キレイ事を言うのは簡単だけど…」横浜FC小川航基が決意表明「死に物狂いでやりたい」

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横浜FCのFW小川航基

 覚悟を持って新天地を求めた。磐田から横浜FCに完全移籍したFW小川航基は「死に物狂いでやりたい」と決意を表した。

 1997年8月8日生まれの24歳は、16年に桐光学園高から磐田に加入。しかし、初年度のリーグ戦の出場はなく、その後も負傷の影響もあり、思ったように出場機会を得られず。19年途中に水戸に育成型期限付き移籍を果たして17試合7得点を記録すると、磐田に復帰した20年は32試合9得点と自己最多となるゴールを奪った。しかし、昨季は24試合で1得点にとどまり、不完全燃焼に終わった。

 完全移籍は初となる。それだけの覚悟を持って、横浜FCに加入した。「正直、ジュビロでやり残したこともたくさんある。期待どおりの活躍ができなかったので、簡単な決断ではなかった。でも、思い切って判断することも人生の中で一つ大事なことだと思う。環境を変えてゼロからやるというのが、今、自分自身に必要なことだと思った」と磐田を離れる決断を下した。

 移籍が発表された際、磐田のクラブ公式ウェブサイトを通じ、「ジュビロ磐田に関わる全ての方々が期待してくれていた活躍というのは、全くできませんでした。その点、多くの方が僕を批判したこともあったと思います。僕を嫌いな人も多かったと思います。そういう人達をプレーで見返してやりたいと思っていました。めちゃめちゃ悔しかった。期待に応えられない力の無さに、悔しさでいっぱいの6年間でした」と胸の内を明かしていた。

「あそこでキレイ事を言うのは簡単ですが、それは違うと思ったし、思っていることを素直に伝えたかった。あれを本音だと捉えてくれた人もたくさんいたし、そういう方が心に刺さるだろうし、見ている人は何かを感じてくれると思う」

 本人としても悔しさが残る6年間となったが、後ろを振り向いてはいられない。「横浜FCさんに来て、FWには人数も名のある選手もいて、ポジション争いは激しいと思う。でも、そういうところに飛び込んで死に物狂いでやり、そこで勝ち取ったとき、活躍したときの未来は明るいと思っています」。ポジションをつかみ取り、ピッチ上で自身の存在価値を改めて証明しようと燃えている。

(取材・文 折戸岳彦)
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