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サポーターの問題行為に野々村チェアマン「熱狂的なスタジアムと安心安全は両立できる」

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野々村芳和チェアマン

 日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)の野々村芳和チェアマンが26日、理事会後に記者会見を行い、8月上旬の天皇杯で確認された浦和レッズサポーターの不適切行為について言及した。

 8月2日に行われた天皇杯4回戦の名古屋戦後には、多数の浦和サポーターが名古屋サポーターの陣取るスタンドに立ち入り、暴力行為や威嚇行為を行うという事象が発生。これまでの間、浦和から計77人、JFAから計22人に入場禁止などの処分が下されたほか、浦和にはJFAから来季の天皇杯出場権剥奪という懲罰も下された。

 これを受けてJリーグは今月21日、日本サッカー協会(JFA)や60クラブと共同メッセージを発表。「今回のような危険な状況を招いたことについて、浦和レッズをはじめとするクラブ、そしてサッカー界全体が真摯に受け止め、二度とこのような行為が起こらないよう断固とした姿勢で取り組んでいく覚悟です」と伝えていた。

 この日、報道陣の質疑に応じた野々村チェアマンは「実行委員会でも60クラブの実行委員と話をして、僕らどんな雰囲気のゲーム、どんな作品を作りたいかを確認し合って、全員の名前でメッセージを出させてもらった」と共同メッセージの経緯を説明しつつ、現状の自身の見解を示した。

「僕が思うのはやはりサッカーが表現したい熱狂的なスタジアム、熱烈な雰囲気と、安心安全は両立できるということ。日本だからこそ両立できると思う。ヨーロッパの人たちのこの手の話に関する感覚と、日本の人たちが思っている感覚はだいぶ違う。彼ら(ヨーロッパの人々)からすると日本はいいよねというのもある中、日本がどういうものを見せていきたいかというと、熱狂的なものと安心安全な楽しさは両立できると思うので、そこを目指していこうと確認した」

(取材・文 竹内達也)
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竹内達也
Text by 竹内達也

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