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アジア杯の激戦を観たFC東京・松木玖生、A代表を目指して遠藤航&守田超えを狙う「超えないと出れない」

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MF松木玖生(FC東京)

 Jリーグでの活躍を経て、日の丸の戦いに赴くつもりだ。FC東京MF松木玖生は19日、Jリーグ開幕PRイベントに出席。新シーズンに向けて「個人的な数字は掲げていないが、全部の得点に関われるような仕事は常にしていきたい」と力を込めた。

 プロ3年目のシーズンが始まる。FC東京は24日に敵地でセレッソ大阪と開幕節で対戦。昨シーズンのJ1第22節でアウェー戦を行ったときは、松木のゴールが決勝点となり、C大阪に1-0で勝利していた。そのイメージは松木にも残っており、「また決めたい」と意欲をのぞかせる。「自分たちのプレーをすれば絶対に勝てる。そこは90分間集中してやりたい」と展望を語った。

 アジアカップベスト8に終わった日本代表の戦いを、松木も観戦していた。FW細谷真大(柏)ら同世代も参加した激戦に「やっぱりアジアはすごく難しい。アウェーの地になると相手の声援も入ってくる。試合を観ていて難しそうだった」と感想を口にする。

 日本代表の観戦は、自身のポジションであるトップ下やボランチのところにフォーカスした。ME遠藤航(リバプール)やMF守田英正(スポルティング)の名前を挙げながら「(2選手を)超えないと出れない。超えるためには得点力や結果に結びつくプレーを常に見せていけたら」と具体的なポイントを語る。「今すぐには無理かもしれないけど、時間が経つにつれて徐々に追いついて、越せるようになっていくのではないかと思う」と謙虚ながら少しの自信も垣間見せた。

 A代表への思いとともに、今夏のパリオリンピックへの意識も高い。「すごく出たい大会」と先を見据えるが、U-23日本代表はまず4月開催のパリ五輪アジア最終予選も兼ねるU23アジアカップで3位以内に入る必要がある。

「まずはアジアの最終予選を勝たないとその道はない」。そう強調する松木は2022年にウズベキスタンで行われた同大会にU-21日本代表として参加し、大会1ゴールを記録。チームは3位入賞を果たしたが、アジアの戦いの難しさを改めて噛みしめていた。

 FC東京3年目に懸ける思いは強い。「(パリ五輪に向けて)いいコンディションを作っていくのはやっぱりJリーグだと思う。Jリーグで今年いいスタートができるように、自分自身もやっていけたら」。開幕好スタートを切り、大舞台に備えていく。

(取材・文 石川祐介)

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石川祐介
Text by 石川祐介

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