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宮本恒靖の神戸入団会見コメント要旨

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 ヴィッセル神戸への加入が決まった宮本恒靖(31)は16日、加入発表記者会見に出席。会見には宮本の他、三木谷浩史会長、安達貞至社長が出席し、3人お揃いのクリムゾンレッドのネクタイを締めて登壇した。
 以下、宮本、三木谷氏、安達氏の会見でのコメント要旨。

●宮本恒靖
―会見の挨拶
「ザルツブルグに所属し環境を変えたいと思っていた時にオファーを頂きました。神戸は僕を求めてくれていると非常に強く感じました。神戸では自分の経験を還元していきたいと思います。(チームが求めてくれている)リーダーとしての力を発揮して、神戸を強くしたい。神戸は若い選手が多く、これから強くなる可能性を感じている。そしてまた、自身も神戸で成長していけると思っています」
―いつ頃から移籍を考えていたのか?
「08年の11月頃からです。冬の移籍において、自分の環境を変えた方が良いと考えました。試合に出られていなかったし、(ザルツブルグの)監督とも話していて試合に出るチャンスが少ないこともわかっていた。だからゲームに出るために移籍を考えていた」
―オーストリアで得たものは?
「チームは4バックだった。だからプレーのディスタンスが違い、その部分では非常に磨かれた。今までよりも相手に近い距離でのプレーを心掛けていたので、これは日本に帰っても活かせる点です」
―久々に関西でのプレーになりますね?
「神戸は生まれ育った大阪から約1時間の街。昔から神戸という街には魅力を感じていた。G大阪との大阪ダービーでは、きっと厳しいヤジが飛んでくると思う。G大阪は僕が10代から約15年間育った特別な場所。これからは神戸で精一杯プレーしていきたい」
―明日1月17日で阪神・淡路大震災から丸14年ですが?
「あの当時は富田林の自宅にいて、非常に驚いた。その年の6月のユニバーシアードでも、街がまだ復旧できていなくて衝撃を受けたのを覚えている。自分の力で神戸を変えることはできない。でもサッカーを通して、市民の会話の中にサッカーの話題が多くなったり、スタジアムの観客が増えたりと、貢献できたら良いなと思います」
―今のコンディションは?
「コンディションに関しては全く問題ない。いつでも試合に出られるように準備していたので身体は出来ている。80%くらいの状態です」
―オーストリアに行ってみて感じた事は?
「日本はサッカーに関してソフト面、ハード面で非常に恵まれている。それゆえに、日本のマーケットだけに留まってしまっている選手も多い。本当はそこから続く道があるのに、細まってしまっている印象がある。若い選手たちはどんどん外に出てやっていくことが大切だと感じた」
―移籍する上で、欧州に残る選択肢もあったのでは?
「もちろんそれはあった。でももう一度日本でプレーしたいという思いもあった。プレーが出来るコンディションにあるうちに、それを日本のピッチで表現したいと思った。その中で非常に良いタイミングで神戸から話を頂きました」
―昨年のG大阪の活躍をどのように見ていたか?
「昨年夏ごろは非常に苦しんでいるように見えた。でもその後素晴らしい活躍で、ACL、天皇杯を制した。2年前に自分がやっておきたかった…と思って見ていました」
―日本代表復帰については?
「今自分が代表を離れているので、コメントする立場にはありません。今は神戸で精一杯のプレーをしたい」


●三木谷浩史会長
―会見の挨拶
「日本代表で71試合を戦ってきた宮本選手を招けて嬉しい。来年はACL出場を目指して新生ヴィッセルとしてやっていきたい。だから監督も選手も外国人を中心に補強しました。宮本選手はその中核選手として、素晴らしいリーダーシップをとってくれると思います。期待しています」


●安達貞至社長
―会見の挨拶
「チームがこれからステップアップしていく上で、チームをまとめあげていける強いリーダーシップが必要だった。宮本選手はそのリーダーシップを遺憾なく発揮してくれると期待している。今季は、昨年のメンバーでは戦えないと思っていました。そこで欲しかったのはリーダーだった」
―宮本にどのようなアタックをしかけたのか?
「我々はとにかく喰らいついて、うちに来てほしい、アナタが必要だとずっとお願いしていただけ。彼は年俸とかでチームを選ぶような人ではなかった。うちに大きな可能性を感じてくれて、そして決めてくれた」

<写真>三木谷浩史会長、安達貞至社長と共にフォトセッションに応じる宮本恒靖

(取材・文 山口雄人)

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