[7.22 J2第29節 水戸 1-0 愛媛 笠松]

　水戸ホーリーホックのエースが復活弾を叩き込んだ。水戸は、0-0の後半12分、右足第5中足骨骨折からの復帰戦となるFW荒田智之を投入。荒田はその2分後の14分、DF鈴木和裕の右クロスに反応するとニアサイドでヘディングシュート。気持ちの込められた一撃がゴールへ吸い込まれると、荒田は喜びを爆発させた。

　負傷した5月2日までに9得点を挙げるなど得点ランキング首位だったストライカーの復活ゴールによる1点を、4試合連続無失点中の守備陣が守り1-0で勝利。水戸の木山隆之監督は「ミスさえしなければ失点しないと思ったし、あとは自分たちでどう1点をとるかだった。荒田がいい形で1点を取ってくれて、派手じゃないけれど安定したゲームをしてくれたと思う。これを今後どう続けていくかということだと思う」とコメントした。5戦連続不敗のチームに頼もしいエースが復帰。まだ3位と勝ち点8差だが、好調な水戸がJ1昇格争いに食い込んできた。

(文　吉田太郎)