beacon

[2010Jの新星たち_8]DF新井辰也(中央大→名古屋)

このエントリーをはてなブックマークに追加

連載:2010Jの新星たち_8

[12.23 全日本大学選手権準々決勝 中央大 2-3 福岡大 江戸川]

 「負けると思っていなかった」。中央大から名古屋グランパス入りの決まっている188cmの大型CB新井辰也(4年=都・日野台高)は落胆した表情で声を絞り出した。延長後半9分の決勝点は日本代表FW永井謙佑(3年)にDF3人が引きつけられての失点。後半から2トップと両サイドMFが4トップ気味に構える相手のシステム変更にも対応が遅れていまった。「少し取り戻しているかな、という時間に失点してしまった。悔しいですね。今日は自分自身あまりよくなかった」。

 都立日野台高時代の05年に東京都国体選抜となっている新井は、アジリティとビルドアップの面など向上させながら中大でチームの期待通りに成長。そしてその空中戦の強さと安定感がAFCチャンピオンズリーグ4強でさらに上を目指す名古屋の目に止まった。そして新井は「名古屋は守備に個人能力を求められるチーム。自分を成長させることができると思った」とオファーに応えた。

 来季、名古屋には日本代表のCB田中マルクス闘莉王が加入することが確実。「手本が近くにいることは刺激になる。自分が大学1年のときには山形の園田拓也さんが4年にいて学ぶことが多かった。大学に似たシチュエーションかなと感じている」と歓迎した。
 そしてJ1年目の目標については「公式戦に出ること。試合に出ないと得られないものがある。スピードに慣れるまで半年はかかることは覚悟している。しっかりしがみついていく」と宣言。大学日本一を逃した悔しさも含めてプロ1年目から結果にこだわる。

(取材・文 吉田太郎)
※この連載は2010年にJクラブへ入団することが内定している選手たちを不定期に紹介していく予定です。

TOP