[7.18 J2第18節 北九州 2-2 熊本 本城]

　最下位のギラヴァンツ北九州が劇的ゴールで勝ち点1をもぎ取った。

　ホームのロアッソ熊本戦は前半22分、熊本FW{松橋章太}}のラストパスからMF西弘則に先制ゴールを献上。32分にFW中嶋雄大が獲得したPKをMF池元友樹が決めて同点に追いついたが、後半21分に西に左サイドを破られると、クロスをファーサイドの松橋に頭で押し込まれて再び勝ち越されてしまう。

　それでも試合終了間際にドラマが待っていた。後半ロスタイム、北九州は左ロングスローのこぼれ球をMF佐野裕哉がシュート。そのこぼれ球を再び拾った佐野が右足を振りぬくとシュートはゴール左隅へと吸い込まれた。

　北九州によると北九州・与那城ジョージ監督は「選手たちが、気持ちを立て直し引き分けに持ち込めたことは、内容的にも、結果的に次につながるものになった」と賞賛。今季未だ1勝と苦しい戦いの続く北九州だが、同じ九州のライバルで、7位の熊本からもぎ取った勝ち点1は必ず今後の戦いにつながるはずだ。

(文　吉田太郎)