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この試合内容でJ2ワースト更新?の北九州

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[11.20 J2第35節 千葉2-1北九州 フクアリ]

 どん底の最下位に沈むギラヴァンツ北九州は、千葉に善戦しながらも6連敗。3月21日の東京V戦(1-0)を最後に、8ヵ月間、31試合連続白星なし(12分19敗)となり、03年第17節から04年第2節まで2シーズンにまたがって鳥栖が記録した30試合勝ちなしのJ2歴代ワースト記録を更新してしまった。

 立ち上がりにいきなり押し込まれた。「ものすごい勢いで来られて、マークがずれた。10分過ぎから落ち着いたが、前半はそれが響いた。でも後半は選手の頑張りでついていき、90分間ハードワークできた」と与那城ジョージ監督。その言葉通り、後半は徐々に球際で競り勝つ場面が増え、佐野裕哉のキックなどからチャンスをつくっていった。後半28分に冨士祐樹の同点ゴールが決まると、その後はさらに勢いが増し、決定機を何度もつくっては千葉を苦しめた。

 ワースト記録更新とはいえ、後半の気持ちの入ったボール奪取やたたみかけるような攻撃は、8ヵ月間勝利から見放されているチームとは思えないほど。後半45分+3分、36歳にしてこの試合がJリーグデビュー戦となった伊藤琢矢をピッチに送りこみ、「どこかでJのこのピッチに立たせてやりたかった」(与那城監督)と親心を見せる場面もあった。

(取材・文 矢内由美子)

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