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成立学園高から東京Vへ竹中が土壇場でつかんだプロへの道

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 東京ヴェルディに新加入した成立学園高のFW竹中公基は大逆転でJ入りをつかんだ。

 決まっていたはずの大学進学の道が9月に閉ざされた。なんとか最後の全国高校選手権で活躍して、進路を勝ち取ろうとしたがチームは東京都予選で敗退。それでも、この試合を見ていた東京Vのスタッフから成立学園高の監督を通じて声がかかり2日間、練習に参加することになったのだ。

 「受からないと思った」という練習参加だったが、2日目の練習試合でゴールを挙げる活躍。急遽、翌週も練習にくるようにクラブから通達を受けた。そして、1週間練習に励むと、それから2~3週間後にまさかの“合格通知”。晴れてJ入りを手にしたのだ。

 この日の記者会見では過度の緊張から小声で「体の強さを見てほしいです」と話すにとどまったが、会見後には「ポストプレーと左足のシュートが持ち味です」とキッパリと話した。

 実際に始まった東京Vの練習でも、「体の強さは通用している」という自負はある。だからこそ、今後へ向けては「技術が足りないので、そこを上げていきたい」と技術の向上を誓っていた。本人も驚きのプロ入りとなったが、まずは持ち前の体の強さを武器に、早期の出場をめざして練習に励んでいくつもりだ。

(取材・文 片岡涼)

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