beacon

392分間ノーゴールの湘南、オーロイ対策は成功も攻撃に迫力欠き4連敗

このエントリーをはてなブックマークに追加

[6.29 J2第2節 千葉2-0湘南 フクアリ]

 この日もゴールが遠かった。湘南ベルマーレは4試合連続の無得点で4連敗。4日の岐阜戦(1-0)で後半13分にFW高山薫が決めたゴールを最後に392分間ノーゴールとなった。

 前節までの4-4-2からアンカーを置いた4-1-4-1にシステムを変更。千葉のキーマンであるFWオーロイに対し、アンカーに入ったMF松尾直人がCBと連係しながら厳しくマークした。反町康治監督が「失点するまではゲームプラン上、悪くはなかった」と振り返ったとおり、守備面は安定していたが、その分、攻撃に迫力を欠いた。

「0-0で前半が終わっていれば違った展開になったと思うけど……」と反町監督は振り返ったが、結局、前半38分に耐え切れず失点。後半は選手を入れ替えながらシステムも変更したが、最後まで得点の匂いはしてこなかった。

 反町監督は「千葉は最もやり方を徹底しているチーム。向こうが合わせてきてくれた。オーロイへの対策はきっちり順守できていた。今日、(千葉が)オーロイを(前半で)交代させたのは正解だと思う」と強調したが、千葉のドワイト監督は「相手はフォーメーションを変えてきた。監督としては、彼らが我々を恐れているんだといい気分だった。4-1-4-1ならどこにスペースが生まれるのかは分かっていた」と胸を張る。後半開始からオーロイに代えて運動量のあるFW久保裕一を投入し、攻撃に流動性を持たせた采配面でも千葉が1枚上だった。

 相手を意識し、守備を重視した戦術が裏目に出ての零封負け。松尾は「点を取れてない。常に受け身になって、先手を取れず、受け身になるから我慢できずに失点する。(2戦連続4失点から)失点の数は減ったけど……という感じ。もっと攻撃の回数を増やしていかないといけない」と厳しい表情だった。

[写真]反町監督(右)らコーチ陣も敗戦に呆然

(取材・文 西山紘平)

TOP