beacon

清水・ユングベリが入団会見、「勝者のメンタリティーも植え付けたい」

このエントリーをはてなブックマークに追加
 清水エスパルスは8日、新加入した元スウェーデン代表MFフレドリック・ユングベリの入団会見を行った。クラブによると、ユングべりは数あるオファーの中からJリーグを選んだ理由について、2002年の日韓W杯で来日した際に日本の文化や人の礼儀正しさに感銘を受けたことを明かし、清水には「勝者のメンタリティーも植え付けながらやっていきたい」などと意気込みを語っている。

以下、クラブが発表した竹内社長のコメントとユングべりの質疑応答

●竹内康人社長
「エスパルスにとって今日のユングベリ選手の加入記者会見は、歴史に残る記者会見の一つだと思います。彼の経歴については私が述べるまでもなく、皆さんご存知だと思いますが、彼は世界のサッカー界のトップで長年にわたりプレーし、またプレーするだけでなく素晴らしい実績を残し活躍してきた、世界のサッカー界のトップを極めた数少ない選手のうちの一人だと認識しています。
 エスパルスは今シーズン、アフシン ゴトビ監督を迎え、アジアのチャンピオンになり世界へ向かうという目標を持って戦っています。彼の加入により、その目標に大きく前進したと思っています。このあと試合が続きますが、『しっかり前進した』という実績が付くように期待しております。
 今シーズンはリーグ戦残り10試合と佳境に入っております。ヤマザキナビスコカップは来週14日から2回戦に入り、ここ2~3ヶ月でチャンピオンが決まります。そして天皇杯もあります。日本のサッカー界の3大タイトルがまだ決まっていない状況です。過密日程のなか彼が加入してくれたことは、若いエスパルスの選手たちに刺激を与えるという一面も勿論ありますが、今季の3大タイトルを獲るという目標のためにもなります」

●MFフレドリック・ユングベリ
「ニホンニ、コレテ、ホントニ、ウレシイデス。まず始めに、眞田さんのご家族に心からお悔やみを申し上げます。
 日本に来れて本当に嬉しく思っている。ここにいる方々の助けによってここに来ることができた。これからサッカーをプレーすることを非常に楽しみに思う。来る前にゴトビ監督とクラブをどうしていきたいのか等いろいろな話をした。またアジアのチャンピオンになりたいという話も聞いた。本当に日本に来れて嬉しい。これからが楽しみだ」

―エスパルスでどんなプレーを見せたいか?
「全力を尽くしていきたい。ゴトビ監督とも話をしているが、ボールをしっかり動かして、落ち着きをもってプレーさせること。そういったことを他の選手にも伝えながら、また勝者のメンタリティーも植え付けながらやっていきたい」

―多くのオファーの中で日本、そしてエスパルスに加入を決めた理由は?
「ワールドカップが開催された時に日本に来た。その時に素晴らし国だと思った。そして日本人の素晴らしさ、礼儀正しさや温かさを学んだ。いつの日か戻って来たいと思っていた。そして、ゴトビ監督から日本に来て欲しいという話をいただいた。エスパルスに来れて良かったと思っている。これからしっかり自分のサッカーをファン・サポーターに見せていきたい」

―日本の、静岡の街の印象は?
「静岡に来て少し経つが、中心街を歩いてみたりして、すごく良い街だと思うし、いろいろ楽しんでいる。素晴らしい食事もできている。東京に新幹線で約1時間で行けるという立地も良い。静岡は本当に素晴らしいところだと思う」

―エスパルスの試合を実際に見て、チャンピオンになれる可能性を感じるか?
「残りの試合数は少なくなってきているが、これから全力を尽くしていきたい。チームには多くの良いタレントもいるし、将来性のある若手もいる。勝点差的には難しいかも知れないが、将来に向けて全力を尽くしてやっていきたい」

―ゴトビ監督のやろうとしているサッカーに魅力を感じているか?
「彼のサッカーのビジョンは素晴らしい。ここまで彼とはいろいろな話をしてきた。アーセナルのキャリアの中でもそういったサッカーをやってきたし、彼のやりたいサッカーを助けていければと思っている。バルセロナやアーセナルも彼のやろうとしているサッカーをやっているし、ファン・サポーターもそういうサッカーが好きだと思う」

―自信の性格を分析するとどんな性格か? ピッチの中と外では違うのか?
「全く違うと思う(笑)。ピッチの外では落ち着いていると思う。ファッションや他のことにも興味がある。静かな生活を好んでいる。ピッチ上では、常に勝ちたいと思っているし、それが全てだと思う。勝つために目の中の炎が燃えていることもある」

―世界の第一線で戦って来られたが、34歳、新たなサッカー人生をエスパルスでどんなものにしたいか?
「これまでヨーロッパや他の国でプレーし、成功してきた。そういった想いは日本でも同じである。自分にとっては良い機会だし、先ほども言ったようにワールドカップで日本へ来て、素晴らしい文化を学んだ。これから日本語も学んでいきたい。ピッチの上では全力を尽くし、勝点差は離れていて難しい状況ではあるが、この先しっかりチームを作っていって将来につなげていければと思う」

―文化も食事も違う国に来たが、ピッチ外での順応性はあるか?
「難しくはないと思うが、アジア、日本に住んだことがないので何とも言えない。日本食は少し食べた。イタリアンやスペイン料理レストランもあるので問題ない。ただ、家で作って食べる方が好きではある。アーセナルでは15の違った国籍の選手の中でやっていた。アフリカの選手や南米の選手もいた。他の国の文化や習慣を学び、そして認め、自分自身を豊かにしていきたい。そうすることで人間として成長できる」

―何歳まで現役でやると決めているか?
「決めていない。引退には速さやキレが関係してくると思う。私はサッカーを愛している」

―エスパルスサポーターの印象は? サポーターからは何と呼ばれたいか?
「本当に素晴らしいと思う。来日する前にインターネットで見てきたが、歌ったり踊ったりしていて素晴らしいと思った。呼び方は彼らが決めることだが、周りには『フレディ』と呼ばれている。ファン・サポーターにお任せする」

以上

TOP