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2度の日本一経験メンバー4人が昇格、南「ゴールを決めることが仕事」

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 クラブユース(U-18)選手権で2度の日本一に輝いた東京Vユースから4選手がトップ昇格を果たした。2012シーズンの新加入選手としてU-18日本代表MF杉本竜士、同代表FW南秀仁、DF舘野俊祐、DF田中貴大がこの日に行われた会見に出席した。

 杉本が「東京Vは伝統的で歴史があるチーム。パスサッカーで一人ひとり高いテクニックや技術がある。早くそこに馴染めるように」と意気込めば、南は「ゴールを決めることが仕事。どんどんシュートを打って、2ケタ得点を目指したい」とキッパリ。舘野は「左足が得意なので、SBで出場したらサイドからいいボールを入れたい」と力を込め、田中は「スピードを活かしたプレーが持ち味なので、それを出していきたい」と笑顔で抱負を語った。 

 それぞれ目標を話した選手たちだが、プロの世界の厳しさはひしひしと感じている。2011シーズンには、1学年先輩にあたるMF高木善朗(現・ユトレヒト)、MF小林祐希、DFキローラン木鈴、GKキローラン菜入、MF高野光司の5選手がトップ昇格を果たした。しかし、昨季途中で欧州移籍した高木善を除いて、現在チームに残っているのは小林ただ一人。キローラン兄弟や高野は、トップチームに絡めずにプロ1年目を終え、2012シーズンは3人そろって北九州へ期限付き移籍した。下部組織育ちでトップチームへ強い憧れを持つ選手たちだが、そのチームで主力選手に定着するのは簡単ではない。

 それでも1年目のシーズンを大人しく過ごすつもりは毛頭ない。舘野は「正直、自分の目標は(2016年)五輪。だからこそ今から出場機会を貪欲に求めていきたい」と力強くコメント。杉本は「必死に練習して、死ぬ気で練習して必死さをみせていきたい」と熱く語った。新シーズンの東京Vは大幅に若返りを果たした。下部組織育ちの緑の若武者たちが、その先頭を走っていくつもりでいる。

(取材・文 片岡涼)
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