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柏が電光石火の先制点も…湘南は敵地で追いつきドローで初戦を終える

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湘南はFW菊地俊介が貴重なアウェーゴール

[10.10 ルヴァン杯準決勝第1戦 柏1-1湘南 三協F柏]

 10日に行われたルヴァン杯準決勝の柏対湘南、柏のホームで行われた第1戦は、前半のうちに1点ずつを奪い合い、1-1の引き分けに終わった。

 6日のJ1・広島戦で1か月半ぶりに白星(○3-0)を飾った柏は、負傷していたDF中山雄太が5月20日以来となる先発に復帰。21歳以下の選手では、中山(21歳)のほかにGK滝本晴彦(21歳)も先発に入った。

 初の決勝進出を目指す湘南は、6日のJ1・鳥栖戦(○1-0)のスタメンから1選手を入れ替え、MF金子大毅をスタメンに。21歳以下枠として金子とDF杉岡大暉の“市立船橋高同級生コンビ”(ともに20歳)を起用した。
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 4日前の広島戦で全得点を挙げたFW伊東純也とFWオルンガが、日本代表とケニア代表の活動のため欠場を余儀なくされた柏。しかし、好調を維持するストライカーがいきなり試合を動かした。開始1分、MF手塚康平が縦に入れたボールをFW中川寛斗がフリーで受けると、右サイドのFW江坂任へ大きく展開。江坂がGKとDFの間に入れたボールをファーサイドのMF瀬川祐輔が押し込む。9月からの公式戦7試合で5得点を挙げている瀬川のゴールで柏が先制した。

 早々に先手をとられてしまった湘南だが、前半9分、FW菊地俊介が豪快なミドルシュートを柏ゴールに突き刺し、1-1。試合は振り出しに戻る。

 再び同点となってからは、縦に早くつけるサッカーがピッチ展開された。柏は左サイドのFWクリスティアーノが高い位置でボールを持つ場面を幾度かつくったが、得点に結びつけることはできず。対する湘南は、前線の3選手がDFの間に顔を出してボールを受け、前を向いて仕掛けるも、柏守備陣が身体をはってゴールを守る。

 24分、湘南はペナルティエリアすぐ外でFKのチャンスを得ると、梅崎が直接狙ったが、シュートはゴールマウスを外れてしまった。

 前半終了間際にはクリスティアーノがDF高木利弥とのワンツーで左サイドからカットインし、右足でシュートを放ったがGK秋元陽太の正面に。その1分後、湘南はサイドチェンジを受けた杉岡がペナルティエリア内から右足を振り抜いたが、GK滝本にセーブされてしまった。

 同点のまま迎えた後半、最初にチャンスをつくったのは湘南だった。12分、右CKをファーサイドから折り返したボールをFW梅崎司が合わせたが枠をとらえきれない。16分には湘南の7番が再び決定機。MF岡本拓也のクロスを梅崎の頭がとらえたが、ボールはクロスバーを叩き得点にはつながらない。さらに23分、柏のバックパスが中途半端になったボールをMF石川俊輝がカット、単身シュートまで持ち込んだが、ゴールラインを割ってしまう。

 柏はショートパスをつないでチャンスをうかがうと、30分、右サイドバックの小池龍太からピッチを横切って左サイドバックの高木利弥まで展開すると、高木のクロスに瀬川が飛び込む。至近距離からのシュートとなったが、GK秋元が好守でしのぎ2点目を許さない。

 湘南は1トップ2シャドーを入れ替えてFW山口和樹、FWイ・ジョンヒョプ、FW高山薫を投入、一方の柏もMF宮本駿晃、MF大谷秀和、FW山崎亮平を入れて交代枠を使い切ったが、4分のアディショナルタイムを経てもスコアは動かず。1-1で最初の90分を終えた。

 ファイナリストを懸けた第2戦は14日、Shonan BMW スタジアム平塚で行われる。

(取材・文 奥山典幸)

●[ルヴァン杯]準決勝第1戦 スコア速報

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