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ユンカー同胞エリクセンへの“メッセージ弾”…イニエスタ弾の神戸とドローも浦和が決勝T進出

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[6.13 ルヴァン杯POステージ第2戦 浦和2-2神戸 浦和駒場]

 ルヴァンカップのプレーオフステージ第2戦で、浦和レッズはホームでヴィッセル神戸と2-2で引き分けた。2戦合計4-3とした浦和が2年ぶりとなる決勝トーナメント進出を決めた。

 6日のノエビアスタジアム神戸で行った第1戦は2-1で浦和が勝利。アウェーゴール2発の大きなアドバンテージを得て、ホームでの第2戦を迎えることになった。

 勢いよく試合に入ったのは、勝つしかない神戸だった。しかし前半2分のMFアンドレス・イニエスタのクロスを合わせたMF山口蛍のヘッドはクロスバーを直撃。すると同16分、神戸のCKから浦和にカウンターを許すと、FWキャスパー・ユンカーのラストパスをMF小泉佳穂に流し込まれ先制点を許してしまう。

 ただ神戸は前半22分、DF酒井高徳のクロスをFWドウグラスが頭で合わせて同点に追いつく。その後も神戸が主導権を握り、浦和ゴールに迫り続けた。

 しかし勝ち越し点は浦和に決まる。前半アディショナルナルタイム2分にDF菊池流帆と競り合ったユンカーが、GK前川黛也と1対1になった場面は決めきることができなかったが、同3分、ユンカーが今度はDF小林友希との競り合いで抜け出し、前川をループで外すシュートを蹴り込んで、90分で試合を終えるための得点を奪った。

 ユンカーは得点後、アンダーシャツを披露するパフォーマンスを披露。ユンカーの母国であるデンマークは欧州選手権(EURO2020)に出場しているが、12日の初戦となったフィンランド戦で10番MFクリスティアン・エリクセン(インテル)が試合中に突然倒れ込むアクシデントに見舞われた。すぐに意識を取り戻し、容態は安定しているとみられるが、世界中から心配の声が上がった。ユンカーもアンダーシャツに励ましのメッセージを記して、同胞の快方を願った。

 残り45分で試合をひっくり返し、第1戦のビハインドも跳ね返す必要が出てきた神戸は後半も圧力をかけ続けていく。そして後半32分にはゴール正面左で獲得したFKをイニエスタが直接狙うと、ゴール右隅に収まる芸術FKで2-2とする同点弾が決まる。しかし反撃もここまで。勝ち上がりに必要だった勝利までは届かず、神戸の敗退が決まった。

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