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国体少年男子が開幕。1回戦の注目カードは東京都がPK戦で地元・鹿児島県を撃破!

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東京都がPK戦を制した

[10.12 国体少年男子1回戦 東京都 1-1(PK4-2鹿児島県 OSAKO YUYA stadium]

 12日、U-16世代で争われる「特別国民体育大会 「燃ゆる感動かごしま国体」サッカー競技少年男子の部が鹿児島県内で開幕し、1回戦が行われた。優勝6回の東京都と地元・鹿児島県との注目カードは、1-1で投入したPK戦の末、4-2で勝利。2回戦へ進出した。

 立ち上がりは地元の大応援をバックに戦う鹿児島県を東京都が押し込んだ。U-17日本代表FW前田勘太朗(横浜FCユース)やU-16日本代表MF仲山獅恩(東京ヴェルディユース)がボールに係わる形でPAへ迫る。

だが、鹿児島県は、空中戦に秀でたCB中野陽斗主将(神村学園高)がクリアするなど対応。徐々に落ち着いてボールを保持する時間を増やす。中央、ハイサイドでボールを収めるU-16日本代表FW大石脩斗(鹿児島城西高)が起点に。俊足右SH日高元(神村学園高)のスピード、テクニックも活用して攻め返す。

そして、U-16日本代表MF福島和毅(神村学園高)が前向きなパスでリズム。11分には左サイドへ飛び出した福島の鋭いクロスを大石が合わせ、16分には縦パスに反応した大石が強引にCBを剥がす。だが、シュートは東京都のキャプテン、U-16日本代表CB佐々木将英(FC東京U-18)がブロック。鹿児島県は21分にも福島の縦パスからFW徳村楓大(神村学園高)が右足シュートへ持ち込んだが、決め切ることができない。

東京都は流れの悪い時間帯が続いたが、佐々木、U-17日本代表CB田中玲音(東京実高)を中心に集中した守り。鹿児島県はボールこそ握っているものの、なかなか攻め切ることができなくなった。

迎えた30分、東京都が1チャンスをものにする。右サイドでダイナミックな動きを見せていた右SB関德晴(川崎フロンターレU-18)がハーフウェーラインをやや越えた位置からロングクロス。相手CBの頭上を越えたボールがFW尾谷ディヴァインチネドゥ(FC東京U-18)に届き、GKとの1対1から左足で先制点を流し込んだ。

鹿児島県は後半開始からMF佐々木悠太(神村学園高)を投入。全体的に前への姿勢が高まり、シュート数を増やしていく。12分に東京都CB佐々木の決定的なヘッドをGK久米田聖海(鹿児島ユナイテッドFC U-18)がかき出すなど凌ぐと16分、鹿児島県は左のSB 中村大志(神村学園高)が縦に抜け出してマイナスのラストパス。これを日高が左隅へ決め、同点に追いついた。

東京都も攻撃の前への迫力が高まり、24分には左CKから田中が決定的なヘッド。その後もサイドからの仕掛けや仲山のロングスローなどでプレッシャーを掛けるが、鹿児島県は粘り強く守り続ける。終了直前の35分、東京都は右CKから田中がヘッドを打ち込むが、鹿児島県MF日高がゴールライン上でスーパークリア。鹿児島県も直後に福島のスルーパスがゴール前に抜けるが、合わせられず、1-1で決着はPK戦に委ねられた。

 PK戦は後攻・鹿児島県の1人目を東京都GK 長谷川宗大(三菱養和SCユース)が右へ跳んでストップ。3人目、今度は鹿児島県GK久米田が左へ跳んで止め返す。だが、鹿児島県4人目のシュートが枠上へ。最後は東京都5人目の左SB 渡邊大貴(東京ヴェルディユース)が右隅へ決め、地元・鹿児島県に勝利した。

(取材・文 吉田太郎)
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吉田太郎
Text by 吉田太郎

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