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[高校総体]名門・国見、3-0で1回戦最注目カード制す

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[8.2 全国高校総体1回戦 大阪桐蔭 0-3 国見 大淀町運動公園]

 平成21年度全国高校総体サッカー競技(2009近畿まほろば総体、奈良)が2日、開幕。1回戦23試合を行った。史上最多タイの6度目の優勝を狙う国見(長崎)と昨年の全国総体で8強に進出した大阪桐蔭(大阪2)が激突した1回戦最注目カードは国見が3-0で快勝。好スタートを切った。

 キックオフ前まで降っていた雨の影響で水浸しとなったピッチ。そこで展開されたのは、国見の猛攻だった。思うようにボールをつなげない大阪桐蔭に対し、国見はトップ下の須郷智広と攻撃的のボランチ西本龍平がバイタルエリアを激しく出入りし、ボールサイドのウイングバックは常に高い位置に張り出した。彼らが2トップと積極的に絡むことで、厚みのある攻撃を展開した。
 22分には右CKから、MF野地諒平がヘッドを放つが、これは大阪桐蔭GK堀永雅斗のファインセーブにあう。24分にはFW陣川将のスルーパスに抜け出したFW井福晃紀が決定機を迎えるが、放ったシュートはこれもGK堀永のファインセーブに阻まれた。
 前半だけで9本のシュートを放った国見だが、ゴールを奪うことが出来ない。それでも前半の猛攻は、大阪桐蔭にボディーブローのようにダメージを蓄積させ、後半は相手の運動量がガクンと落ちたことで、国見の圧倒的なペースとなった。

 6分、左CKをGK堀永がハンブルしたこぼれを、DF布志木拓名が押し込んでついに国見が先制すると、これでここまで張り詰めていた大阪桐蔭の集中力が切れてしまう。10分には須郷が、前目にポジションを取っていたGK堀永の位置をよく見て、GKの頭上を破るループ気味のミドルシュートを叩き込み、2-0。すると28分には途中出場のMF東矢祐仁のクロスをMF大町将梧がヘッドで合わせ、3点目を挙げた。
 後半も前半同様にシュート9本を放ち、一方大阪桐蔭のシュートは前半2本、後半1本に抑える内容。国見が優勝候補の一角と呼び声高かった大阪桐蔭を3-0で一蹴した。

<写真>後半28分、大町の3点目を喜ぶ国見イレブン
(取材・文 安藤隆人)
高校サッカー・09全国高校総体特集

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