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[高校総体]平岡采配ずばり!大津が準決勝進出!!

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[8.6 全国高校総体準々決勝 玉野光南 0-2 大津 大淀町平畑運動公園]

平成21年度全国高校総体サッカー競技(2009近畿まほろば総体、奈良)は準々決勝が行われ、昨年4強の大津(熊本)は玉野光南(岡山)に2-0で勝利。2年連続の4強進出を決めた。

大津・平岡和徳監督の玉野光南対策がずばり的中した。大津はU-18日本代表候補MF岩崎司がひざを負傷し、スタートから使えない状況だった。その状況を逆手にとって、平岡監督は中盤をダブルボランチからU-18日本代表候補MF谷口彰悟をトップ下に、MF大塚祐輝をワンボランチに置くダイアモンド型にし、「相手のキーマンの7番(右FW福田恭大)をケアするために、大塚をマンマークにつけた」(平岡監督)。
福田はサイドからバイタルエリアに侵入していくプレーが得意のアタッカー。彼が中央に切れ込んだときは大塚が全面的に対応し、外でプレーするときは、対面するSBがケアをする形を取った。そしてボールを奪うと、左のMF澤田崇、右のMF藤崎裕太につけて、2人の切れ味鋭いドリブルでチャンスを作っていく。すると21分、右CKからFW坂田良太がヘッドを叩き込み、大津が先制に成功する。

だが、玉野光南は徐々に前線の福田、秋山一将、平野晃生の3トップ、トップ下の山崎凌吾、そして井上博貴と小崎哲兵のダブルボランチも、ボールを持ったら徹底して前へ前へ運ぶ、玉野光南の伝統も言える『スピードアタック』で形を作り始める。

しかし、放つシュートはことごとく枠を捉えられず、同点に追いつけないでいると、後半11分に大津・藤崎に技ありゴールを決められ、勝負あり。大津が完封勝利で準決勝進出を決めた。

<写真>前半21分、先制ゴールを決めた坂田(右から2人目)を祝福する大津イレブン
(取材・文 安藤隆人)
高校サッカー・09全国高校総体特集

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