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ジダン氏×岡田監督 トークセッションでのコメント

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 アディダスフットボール大使として来日した元フランス代表MFのジネディーヌ・ジダン氏が、31日、adidas『EVERY TEAM NEEDS...ジダンの導き。』と題されたアディダスのキャンペーンイベントに参加し、日本代表岡田武史監督とトークセッションを行った。
以下、トークセッションでのジダン氏、岡田監督のコメント

●岡田監督
「今日はジダンが来るということで、赤じゅうたんまで敷かれていて、すごいところに呼ばれたなと思ってます。昔、ユベントスに勉強に行ったことがあって、そのころジダンもいて、外から見たことはあるのですが、お話しできるのは今日が初めて。そのときはジダンが街中で買い物しているところをたまたま見て、大きな荷物を持って奥さんの後ろを歩いていて、普通の青年なんだなと。でも、イタリアの人は絶対に声をかけないし、すごいなと思った」
―ジダンのイメージは?(司会者から質問、以下同)
「天才。ボールコントロールは素晴らしいし、ボディバランスが崩れない。彼が無理をしたプレーというのを見たことがない。無理なくボールをコントロールできる、まさにエレガントなプレイヤーだった。実は私が監督をしていたときにマリノスでジダンを取ろうとしたことがあったが、(移籍金の金額が)ゼロが1つ足りなくて取れなかった(笑)」
―日本でジダンに似ている選手は?
「それは難しい。頭なら森本(貴幸)かな(笑)。ジダンのプレーは独特だし、世界でも見たことがない」

●ジダン氏
―サッカーで勝つために大事なことは?
「大切なのは選手がチームとしてプレーすること。ピッチの上では1人では何もできない。チームとしてしっかりプレーし、チームとしていろんなものを備えないといけない。連帯感があることが大事」

●岡田監督
―W杯でベスト4に行くために大事なことは?
「個の技術、体力を上げることはもちろんだけど、一番大切なのは自分たちの力を信じてチャレンジすること、チャレンジの気持ちを忘れないこと」

●ジダン氏
―日本は来年のW杯でベスト4を目指しているんですが、W杯を勝ち上がるために必要なことは?
「W杯でチャンピオンになるのは大変だが、しっかりとした目標を定めて、そこに到達しようとすることが大事。野心的なものでも、選手は目標を持つことで頑張れる。長い期間にたくさんの試合をこなすことになるが、最後は強いチームが勝つ」

●岡田監督
―現在の日本代表チームの状況は?
「チームの方向性が見えて、残り8ヵ月で何をすべきかハッキリ見えた。8ヵ月で一歩ずつやっていきたい。W杯に行ってからやろうとしても遅い。この8ヵ月でいかにチャレンジできるか。8ヵ月が人生の中で長いか短いかは人によると思うが、本気でベスト4を目指してチャレンジできるかどうかが大事」

●ジダン氏
―現役時代にプレデターを愛用し、今回は新作に開発に携わったが?
「私自身がプレデターの大ファン。いつもプレデターを履いていたし、1度も変えたことがない。大好きなモデルで、今回は開発のお手伝いをして、ジダンらしさ、ジダンタッチを加えることができたかなと思っている」

●岡田監督
―今回のプレデターは点を取るためのスパイクとして開発されたんですが。
「これを履いて点が入るなら、日本以外では売らないでほしいな。うち(日本代表)の選手も履いて、1点でも多く点を取ってほしい。
 今日初めてお話できて、人間としても素晴らしい印象を受けた。これからは日本代表のヘルプもしてもらいたい」

●ジダン氏
「しっかりサポートさせていただきます」

●岡田監督
「ギャラは出ないけど、いいかな?(笑)」

●ジダン氏
「大丈夫です(笑)」

(取材・文 西山紘平)

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