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[総体]遊学館は星稜に屈し、最近5年間で4度目の準V:石川

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[6.9 全国高校総体石川県予選決勝 星稜高 2-0 遊学館高 金沢市民]

 00年以来14年ぶりとなる全国総体出場を目指した遊学館高は決勝で惜しくも涙を飲んだ。前回、星稜高と対戦した4月29日のプリンスリーグ北信越第5節では1-1のドロー。追いつかれたものの、MF岸竜世(3年)のゴールでリードを奪うなど、総体予選へ向けてライバルに警戒心を抱かせた。

 実際、星稜のCB鈴木大誠主将が「大分警戒していた。0-0のまま終盤まで行ったり、1点リードされる展開もイメージしていた」という。立ち上がりは遊学館の方がより積極性があり、FW浅沼大地やMF富田開斗(ともに3年)がシュートまで持ち込み、左SBの高田陸矢(3年)が攻撃力を発揮するなど、全国的な強豪と渡り合っていた。

 そして186cmGK三浦基瑛(3年)を中心とした守備陣も相手にゴール前で仕事をさせず無失点を続けていた。ただ吉川幹太監督が「プリンスの時よりも相手の方が対応できている部分があったかなと思う」と振り返ったように個々の力、経験値の差が徐々に出てしまう。先制点を取れば勝機は十分にあったが、前半終了間際に一瞬の隙を突かれてスルーパスから失点すると、試合の流れを引き戻すことができない。相手の波に飲まれてしまったチームは0-2となった後に迎えた決定機も活かすことができず、無念の敗退。「相手や会場の雰囲気もあって5,6割しか力を引き出せなかった」と指揮官も“もっとやれたはず”のチームの敗戦を残念がっていた。

 これで最近5年間で4度目の準優勝。23回目の全国出場を決めた星稜の壁はやはり厚い。今年はプリンスリーグ北信越で現在3位につけるなど、背中に手が届く位置にまでは来ているだけに、選手権や目標のひとつに掲げているプレミアリーグ参入戦進出を目指して努力を続ける。

(取材・文 吉田太郎)

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