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桐光学園は左WB佐々木ムライヨセフが「相棒」西川の決勝点をアシスト!

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後半アディショナルタイム、桐光学園高の快足左WB佐々木ムライヨセフ(左)はFW西川潤(右)の決勝点をアシスト。(写真協力=高校サッカー年鑑)

[7.31 総体準決勝 京都橘高 0-1 桐光学園高 黄金森公園陸上競技場]
 
「相棒」と言い切るエースのゴールを演出した。桐光学園高の快足左WB佐々木ムライヨセフ(3年)は後半アディショナルタイムの41分、セットプレーから攻め残る形で敵陣左サイドにいた。そして、味方からのパスを受けると、スピードに乗ったドリブルでPAへ。対応したDFの股間にボールを通して中へ切れ込み、U-20日本代表FW西川潤主将(3年、C大阪内定)の決勝点をアシストした。

 佐々木はこのシーンを笑顔で振り返る。「股抜くところまでは自分、ちゃんとできて、(シュートを打とうと思ったが)コースに入られて潤がいたのでパスを。潤の声、『ヨセフ!!』って聞こえて、『これ、出さなきゃダメ』だなと思って出しました(微笑)」。西川の要求に応えて出したパスが、彼の2試合連続決勝点に繋がった。

 佐々木は前日の西京高戦でも突破から西川の先制点をアシストしている。大会前には「潤と協力して桐光学園を引っ張って日本一に導きたいです」と語っていたが、その言葉通りの活躍を見せている。

「自分が行き切れなかったら大体、潤がいる。潤が決めやすいボールを出すことも自分の役割」と使命感を持ってチャンスメーク。連日、自分のラストパスを決めている西川については「相棒っす」と信頼を寄せていた。

 鈴木勝大監督は終盤に大仕事をしてのけた佐々木について、「彼の良さですし、ああいう消耗した中で前への推進力が出てくるのはレベルが高いと思います」と語り、「(彼の課題は) コンスタントに出せるか。成長した部分もありますし、まだまだ鍛えていかないといけないところもあると思っています」とさらなる活躍を期待する。

 この日は立ち上がりから攻撃参加し、得意の左足で決定的なクロス。押し込まれる中で我慢強い守備も見せていた。そして、終盤に大仕事。高校からのプロ入りを目指す佐々木は「いい感じでプレーできているので明日に繋げないといけない。自分がゴールでも、アシストでもゲームを決定づけたい。去年は準優勝でめっちゃ悔しかった。決勝で勝たないと初戦で負けたのと一緒なので、みんなで一致団結して一戦必勝で優勝したいです」。決勝でも「相棒」とのコンビ、または他の仲間へのラストパス、シュートで桐光学園にゴールをもたらす。

(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校総体2019

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