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後半35+1に交代出場FW根岸が決勝点!明秀日立が特長の強さでV候補・静岡学園を上回り、会心の勝利!

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後半35+1分、明秀日立高FW根岸隼が決勝ゴール

[7.29 インハイ1回戦 明秀日立高 2-1 静岡学園高 忠和公園多目的広場A]

 明秀日立がV候補撃破! 29日、夏の高校サッカー日本一を争う令和5年度全国高校総体(インターハイ)「翔び立て若き翼 北海道総体 2023」男子サッカー競技1回戦が行われ、プレミアリーグWEST首位の静岡学園高(静岡)と明秀日立高(茨城)が激突。明秀日立が2-1で勝利した。

 試合は前半、明秀日立のペースで進んだ。静岡学園は外への配球が増加。明秀日立の強度の高い守備に阻まれるなど、なかなかゴール前のシーンを増やすことができない。逆にCB山本凌(3年)ら明秀日立のセットプレーの強さに苦戦。セットプレーから2本、3本と決定機を作られ、先制点を許す展開となった。

 前半30分、明秀日立はFW熊崎瑛太(3年)から縦パスのリターンを受けたFW石橋鞘(3年)がドリブルシュート。今大会屈指の守護神、静岡学園GK中村圭佑(3年)の守るゴールを破り、北海道まで応援に駆けつけたチームメートたちを興奮させる。

 静岡学園は直後の34分、MF志賀小政(3年)がドリブルで左サイドを攻略。クロスをファーサイドのMF福地瑠伊(3年)が折り返す。最後はエースFW神田奏真(3年)が頭で押し込み、同点に追いついた。

 だが、この日の静岡学園はらしさを出せない。崩しにかかる前にボールを奪われる回数が増加。クロスへ持ち込んでも山本を中心とした明秀日立DFに跳ね返されてしまう。一方の明秀日立は右のMF柴田健成(2年)がインターセプトの回数を増やすなど、自分たちの球際、フィジカルの強さを全面に押し出した戦い。そして、相手以上にチャンスを作り出す。

 後半28分、明秀日立は石橋、MF大原大和(3年)が連続で決定的なシュート。これは静岡学園GK中村の連続でのファインセーブに阻まれたが、アディショナルタイムに劇的な決勝点を奪った。

 後半35+1分、明秀日立は1点目同様にインターセプトから鋭い攻撃。石橋が相手のDFラインのズレを逃さずにスルーパスを通す。これを交代出場の10番FW根岸隼(3年)が右足で決めて2-1。静岡学園は10番MF高田優(3年)がボールに係わりながらゴールへ迫ろうとするが、攻めきる前にボールを奪われ、逆に押し返されてしまう。茨城県1部リーグに所属する明秀日立が堂々の内容でV候補に勝利。2回戦へ進出した。

(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校総体2023

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