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[総体]滝川二「挑戦者」として冬夏連覇目指す

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 秋田県で開催される平成23年度全国高校総合体育大会「2011熱戦再来 北東北総体」サッカー競技は27日、開会式を行い、1月の全国高校サッカー選手権優勝の滝川二(兵庫)の選手たちも出席。冬夏連続日本一へ闘志を高めていた。

 選手権では樋口寛規(現清水)とFW浜口孝太(現青山学院大)との強力2トップ“ダブル・ブルドーザー”の得点力など圧巻の攻撃力で予選参加4185校の頂点に立った滝川二。注目度の高さは新チームも変わらず、選手たちはこの日の開会式でも周囲からの視線を感じていたという。

 ただ、昨年度の実績は昨年度のことで今年はまだ何も手にしていない。それだけに、負傷で万全ではないCB亀岡淳平に代わって今大会主将を務めるというSB平田雄己は「受けて立つということはない。自分たちは挑戦者」と宣言。そして「やることは変わらない。いつも通りに自分たちのサッカーをやるだけ」と力をこめた。

 目の前の一試合一試合に全力を注ぐという姿勢は今年も変わらない。ただ目標はあくまで全国制覇だ。昨年の総体は市立船橋(千葉)との決勝で先制しながら後半25分に追いつかれて延長戦の3失点で1-4で敗戦。初優勝を目前で逃した。延長戦でPKを献上するなど悔しい思いをしている平田は「昨年は最後に悔しい思いをしているし、自分としても悔いが残っている。簡単にできないことは分かっているけれど、目標は優勝。そのために目の前の一試合一試合をしっかり勝っていきたい」と意気込んだ。

 1月の選手権で日本一を経験した平田、亀岡、MF筒井亮磨恵龍太郎、GK清水貴大が残る今年のチームについて、平田は「昨年はFWが強かったけれど、今年はパスをつないで何人も攻撃に関わるところを見てほしい」。2回戦から登場する滝川二の初戦の対戦相手は東京都市大塩尻(長野)と静岡学園(静岡)の勝者でいきなり大一番となる予感。だが「挑戦者」として臨む選手権王者は、強敵を突破し、総体で新たな歴史を築く。

(取材・文 吉田太郎) 

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