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[CL]レアルはまたも“鬼門”に屈す…バイエルンがホームで先勝

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 UEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)は17日、準決勝第1戦を行った。バイエルン(ドイツ)がホームにレアル・マドリー(スペイン)を迎えた一戦は、前半17分にMFリベリのゴールでバイエルンが先制。レアルも後半8分にMFエジルのゴールで追いついたが、バイエルンは試合終了間際の後半45分にFWマリオ・ゴメスが勝ち越しゴールを奪い、2-1で競り勝った。アウェーゴールを手にしたレアルだが、これでバイエルンホームでの試合は1分9敗。またしても“鬼門”に屈し、25日にホームで行われる第2戦での逆転を目指すことになった。なお、バイエルンのMF宇佐美貴史はベンチ外だった。

 アウェーながらボールポゼッションを高め、積極的に攻撃を仕掛けるレアルは前半7分、エジルのスルーパスからFWベンゼマがシュート。しかし、ここはGKノイアーが冷静に弾き出す。バイエルンも徐々にレアルの攻撃に対応し始め、反撃のチャンスを待った。

 すると前半17分、左CKのチャンスにMFクロースがゴール前に上げたクロスボールのこぼれ球をリベリが蹴り込み、ホームのバイエルンが先制した。一方のレアルにとっては今季のCL11試合目で初めて喫した先制点。バイエルンホームでは過去1分8敗と一度も勝ったことのない“鬼門”でまたもリードを許した。

 その後、試合は一進一退の攻防となる。バイエルンは前半28分、MFシュバインシュタイガーが右足でミドルシュート。レアルも同29分、MFディ・マリアが中央をドリブルで突破し、左サイドに展開すると、FWクリスティアーノ・ロナウドが中に切れ込み、右足ミドルで狙った。バイエルンは前半40分にもチャンスをつくり、クロースのスルーパスからゴメスが左足でシュート。しかし、これはGKカシージャスが弾き、2点目は許さなかった。

 バイエルンの1点リードで折り返した後半も両チームが果敢にゴールを狙う。レアルは後半4分、エジルのスルーパスからベンゼマが左足でシュートを打つが、スライディングタックルでカットに入ったDFボアテングがブロック。バイエルンも後半7分、右サイドからカットインしたMFロッベンが左足ミドルを狙った。

 そして後半8分、レアルはカウンターからベンゼマのスルーパスに抜け出したC・ロナウドが右足でシュート。一度はGKノイアーが防いだが、こぼれ球を拾ったエジルが右サイドのベンゼマにつなぐ。ベンゼマが逆サイドにシュート性のクロスを送ると、C・ロナウドがゴールラインぎりぎりから左足で折り返し、ゴール前に詰めていたエジルが右足で押し込んだ。怒涛の波状攻撃で同点に追いついたレアル。第2戦を見据えても価値あるアウェーゴール奪取となった。

 試合は徐々にこう着状態に入る。レアルは後半24分、エジルに代えてDFマルセロを投入。マルセロは2列目の左サイドに入り、ディ・マリアがトップ下、C・ロナウドが右サイドにポジションを移すと、同35分にはディ・マリアも下げてMFグラネロがピッチに入った。

 最低でもこのまま1-1で試合を終わらせようとするレアルに対し、ホームで先勝しておきたいバイエルンはリスクを冒して2点目を狙う。後半37分にはリベリが個人技で突破するが、ラストパスはロッベンにわずかに合わない。同41分、DFラームの右クロスにゴメスが頭で合わせたが、シュートはGKの正面を突いた。

 それでもバイエルンのゴールへの執念が土壇場で実を結んだ。後半45分、右サイドをオーバーラップしたラームが縦に突破。DFコエントロンをかわしてゴール前にグラウンダーのクロスを送ると、ゴメスがスライディングシュートでゴールに流し込んだ。これが劇的な決勝点。レアルに2-1で先勝したバイエルンが、本拠地フスバル・アレナ・ミュンヘンで開催される決勝へ、また一歩前進した。

【準決勝】
[第1戦]
(4月17日)
バイエルン 2-1 R・マドリー
[バ]フランク・リベリ(17分)、マリオ・ゴメス(90分)
[R]メスト・エジル(53分)


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