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[EL]前回王者のA・マドリーはグループリーグで敗退

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[12.16 ELグループリーグ レバークーゼン1-1A・マドリー]

 前回王者がグループリーグで姿を消した。ヨーロッパリーグ(EL)は16日、各地でグループリーグ第6節2日目を行い、B組では前回大会優勝のアトレティコ・マドリー(スペイン)がアウェーでレバークーゼン(ドイツ)と対戦。グループ3位で最終節を迎えたA・マドリーだったが、1-1の引き分けに終わり、グループリーグ敗退が決まった。

 逆転でのグループリーグ突破の条件は、勝ってアリス・テッサロニキ(ギリシャ)が引き分け以下に終わるか、引き分けでアリス・テッサロニキが負けるか。他力の状況で迎えた最終節は後半24分に先制点を許すと、その3分後に同点に追い付いたが、1-1の引き分けで終了。アリス・テッサロニキがローゼンボリ(ノルウェー)に2-0で勝ったため、前回王者が3位で決勝トーナメント進出を逃す波乱の結末となった。

 勝ってグループリーグ突破の可能性を広げたいA・マドリーは前半半ば過ぎからペースをつかみ、チャンスをつくった。しかし、前半32分、左サイドを突破したMFシモンの折り返しにフリーで合わせたFWディエゴ・フォルランのシュートはGKに弾かれ、同38分にも右CKの跳ね返りをフォルランがPA外から狙ったが、わずかに枠を外れた。

 後半に入るとレバークーゼンが攻勢を強め、後半24分、自陣からのFKをFWシュテファン・キースリクが競り合い、ゴール前に流れたボールを拾ったFWパトリック・ヘルメスが冷静に右足でゴール右隅に流し込んだ。

 先制点を許し、追い込まれたA・マドリーも直後の後半27分、PA内でFWセルヒオ・アグエロが粘り、こぼれ球にMFフラン・メリダが反応。1分前に投入されたばかりのメリダのファーストタッチが同点ゴールになった。同44分には左クロスを受けたアグエロが至近距離から立て続けにシュートを放つが、DFがブロック。勝ち越しゴールを奪えず、1-1の引き分けに終わると、同時刻に行われていた試合でアリス・テッサロニキがしっかりと勝ち点3を上積みしたため、連覇の夢はグループリーグで早々と破れた。

[写真]雪の中のゲーム。A・マドリーのFWディエゴ・フォルランは不発に終わった

(文 西山紘平)

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