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[ケイスポ]早慶戦へ向け、慶應義塾大・須田監督インタビュー

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[慶應スポーツ ゲキサカ版]

 誰よりもチームのことを理解し、常にチームの勝利を願う。それが慶應イレブンを指揮する須田芳正監督だ。「サッカーは日常生活の一部」。毎日チームの成長を見守り続け、チームを指揮する須田芳正監督に、早慶戦の魅力などを存分に語って頂いた。

―早慶戦とは。
「ライバル校だから他の大学よりかはもちろん意識する。それで定期戦というものが早稲田と慶應しかあの国立の舞台でできないのでね。やっぱり特別なものなんだけれども、なんというか、そこまで意識はしない。逆に言うとなんといったらいいか、同じ仲間で、その中で定期戦では良いゲームをしたいよね。もちろん勝ちたいというのは当たり前のこと。誰もが勝とうと思っているし、あの舞台で勝つのと負けるのでは全く違う。勝ちたいと思うんだけれども、お互いがいいものを出し合っていいゲームをやりたい。観客の人たちが感動するような、盛り上がるような。すごく良いゲームだったね、面白かったねというようなゲームをやりたい。力以上のものがああいう場所では発揮されるんだね。特に学生たちというのはそういう力を持っているんじゃないかな」

―4連覇がかかっていることについて。
「あまり意識していないですね」

―国立の舞台で指揮をとることについて。
「あまり意識しないですね。国立だろうが、西が丘だろうが同じ試合。こう言うと冷めちゃうかもしれないけど、定期戦は定期戦だから。1番重要なのはリーグ戦。もちろんベストを尽くすけれども、僕の感覚だとお祭り。勝っても負けてもベストを尽くして良いゲームをやれれば。もちろん勝ちたい。もちろん勝ちたいんだけれども、お祭り的な感覚かな、僕はね。お互いの持ち味を出し合って白熱するゲームができれば。そのためには猛烈に戦わなくてはいけない」

―3連覇を果たした昨年の早慶定期戦を振り返って。
「サッカーというのは面白いものだけど、10人になった方が逆にスペースが空いて、そこにどんどん人が入っていって、どっちが数的優位か分からないような状態になった。10人になって逆に戦う気持ちが強くなった。マイナスに影響するはずの退場が、逆にプラスになってしまったという非常に面白い状況になった」

―早稲田の印象は?
「彼らは今年に勝負をかけているだろうね。チャンピオンになろう、あるいは早慶定期戦も絶対に負けられないと。この前のリーグ戦でもあの勝った時の喜びようというのは初めて見た。優勝したかのようだった。歴史の中でも初めてこれだけ慶應に対してのライバル心というのは持っている。ある意味、嬉しいこと。お互いがそういったライバル心をもって戦える時代になって、今度の試合というのはまた楽しみ。今年は早稲田は非常に充実しているし、プレーヤーも充実しているし、4年生も多い。力は間違いなくある」

―今年の定期戦はどのような試合になると思いますか?
「分からない(笑)。神様しか分からない。勝つかもしれないし、0-5で負けるかもしれないし、また昨年みたいに接戦になるかもしれない。それはやってみないと分からない」

―早慶戦に向けての意気込みはありますか?
「相手に合わせるサッカーではなく自分たちのサッカーをやろうと思います。思い切ってできると思います。チャレンジができる。もちろん定期戦というのも1つのゲームだけど、見据えているのは後期のゲーム。そこに向けての1つのゲームとも考えているので、後期に向けてどう戦うか。戦い方はそんなに変わるものではないけれど。さきほども言った我々のフットボールというのは長短のパスをつないで、数的優位を作りながら攻撃していく。ボールを取られた瞬間、アグレッシブにディフェンスをして相手のボールを奪う。とにかく自分たちのサッカーをやる。相手には合わせない。そこが1番ですね」

[写真]今年で2シーズン目を迎えた須田監督

(取材 慶應スポーツ新聞会)

以下、試合概要

【第63回早慶サッカー定期戦】
▼開催日時
平成24年7月4日(水)午後7時キックオフ
▼会場
東京・国立競技場
▼入場料
前売券:900円、当日券:1000円、小学生以下:無料
▼公式HP
第63回早慶サッカー定期戦公式サイト

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