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[コマスポ]昇格へ繋ぐ勝ち点3!2-0の完封勝利

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[駒大スポーツ ゲキサカ版]
[10.21 関東大学リーグ2部 駒澤大2-0拓殖大 法大G]

 JR東日本カップ2012第86回関東大学サッカーリーグ2部・第17節は21日、法政大学城山サッカー場で駒澤大vs拓殖大が行われた。前節は朝鮮大に後半で4失点を許し、2位との差が更に広がってしまった。もう後はない状況で拓大との試合を迎えると、前半序盤からプレスを掛けチャンスを作り先制点を挙げる。そこから相手の猛攻に合うが、必死にゴールを守り、無失点で前半を終える。後半に入ると早々に相手のシュートがゴールバーに当たるなど運良くゴールを免れるも、苦しい状況が続く。しかしDF陣が踏ん張りをみせ、ロスタイムに来た絶好のチャンスを見逃すことなく2点目を獲得。最高の形で試合を締めくくった。

 前節、朝鮮大の逆転劇により黒星を喫した駒大。昇格にはもう後がなく、勝利しか許されない駒大は序盤からMF湯澤洋介(4年=矢板中央高)がドリブル突破し、相手ゴールを脅かす。更にMF碓井鉄平(3年=山梨学院高)が正確なパスを繋ぎ、自らシュートを打つなど攻撃の要として活躍。ペースを握った駒大は、22分、FKを獲得し碓井のボールに、リーグ戦初スタメンに抜擢されたDF伊藤槙人(2年=浜名高)がドンピシャのヘディングで先制点をゲット。Iリーグで活躍を見せていた伊藤は「全然違った。試合も結構緊張した」と話すが、緊張を感じさせない前に出るプレーでチームに貢献した。1点先制したことから相手も攻勢を強める。クリアが甘く危なげな場面が続くが、MF若山瞭太(3年=加藤学園暁秀高)がしっかりと弾きピンチをしのぐ。しかし、序盤のような勢いはなくなり両者互角の攻め合いをみせる展開に。44分には、湯澤のドリブルを繋ぎ、奥村が右サイドから上げた球を宮城が頭で合わせるも、タイミングが合わず惜しくも得点にはならず前半は終了。

 対する拓大は後半に入ると、7分相手ツートップのうちの強靭なフィジカルを武器とするFW内野裕太(3年=朝霞高)が、カウンター攻撃から豪快なシュートを放ち存在感を見せつけた。これは運良くバーに当たり、得点は許さない。さらに11分にも相手に強烈なミドルシュートを打たれるが、またしてもゴールポストに救われ失点を免れる。しかし、依然として苦しい状況は続くと16分、相手FKからゴール前で混戦の中放たれたシュートは、GK大石健太(3年=磐田北高)がキャッチし持ちこたえる。流れは相手に傾くが、DF三澤祥馬主将(4年=三菱養和SCユース)を中心とした声掛けによりチーム全体の意識は高まりをみせ、初スタメンとなった伊藤はボールを的確に前線へ送り込むなどチームに貢献。28分には、流れを変えるためMF小牧成亘(2年=ルーテル学院高)を投入。持ち前のドリブルで相手を攻め立てるも、流れは変わらず両者譲らない試合展開が続き、苦しい時間帯が続く。終了間際にも相手FW内野が右サイドから攻めたてるが、DF田中雄一(3年=前橋育英高)がしっかりとマークにつく。我慢する時間を乗り越え、課題であったDF陣の堅守により無失点でロスタイムに突入。すると46分、今までの我慢が報われるかのようにチャンスが訪れる。小牧がドリブルから左足で放ったシュートはGKに阻まれるが、そのこぼれ球を見逃すことなく湯澤が冷静に押し込み追加点を獲得。そのまま試合は終了し、2得点を獲得、さらに無失点という最高の形で試合終了。

 前節は後半に4失点と多くの課題が残る試合だったが、今節は後半に失点することなく、一つ壁を乗り越えたように感じる。またGK大石は「前節で2点を取って緩みがでたが、今日は最後まで引き締めてできた」と今回の試合を振り返る。また初のスタメンとして活躍した伊藤は「三澤さんがリーダーシップをとって声を出してくれるのでわかりやすくて、やりやすかった」と試合後に語った。「駄目になった時のリーダーがいない」(秋田監督)と前節述べた課題点も、「駒大らしいプレーが出来た」と話す三澤が自ら払拭しチームを盛りたてた。今節果たした、後期初の無失点を次に繋ぐことができるか。次節は2位の桐蔭大との対戦。ここで勝たなければ昇格への道はもう一層厳しくなり、差を埋めるには負けることはできない。”駒大らしい”プレーをすれば必ず勝利は見えてくる。

[写真]リーグ初出場にして貴重な先制点を挙げた伊藤

(取材・駒大スポーツ)

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