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[コマスポ]関東学院大戦プレビュー、1部昇格は絶望的に…可能性をかけ這い上がれ

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[駒大スポーツ ゲキサカ版]

 第86回関東大学サッカーリーグ戦・後半戦2部第19節は3日、古河市立古河サッカー場で駒澤大が関東学院大と対戦する。昇格圏内へ食い込むため、確実に勝ち点3を勝ち取りに臨んだ前節だが、2位の座を守る桐蔭横浜大に痛い敗戦を喫し、勝ち点差を「8」へと広げてしまった。“1年での1部昇格”を目標に掲げる駒大。昇格は絶望的となったが、可能性は0ではない。残り4試合、駒大サッカーを徹底し必ず勝利を挙げることが最低条件である。

 次なる対戦相手は、現在5位に順位をつける関学大。2連敗中だが、得点力の高さが強みである。FW佐藤祐輝(4年=湘南工大附高)は関学の絶対的エースとして君臨し、ドリブルは折り紙つき。前節ではアシストし、常に得点に絡むその貪欲さに駒大は対抗できるか。さらにFW小ノ澤通也(4年=千葉国際高)も関学のゴールハンターとして名を連ね、前節では得点するなど勢いに乗ったプレーが予想される。守備の面では、高いディフェンス力を持ち、攻守の要として活躍しドリブル、パスを駆使するDF大森啓生(4年=塩釜FCユース)に要注意だ。

 対する駒大は、攻撃の中枢として得点奪取に貢献するMF湯澤洋介(4年=矢板中央高)が、前節で警告をもらい次節出場停止となり、重要な駒を一人欠いた状況での戦いを強いられる。そこで期待がかかるのが、長身を武器とし正確なシュートで得点を期待されるFW小牟田洋佑(2年=前橋育英高)だ。前線でセカンドボールを競り勝ち、得点チャンスに繋げて欲しい。また、駒大の得意な形である、セットプレーを得ることも駒大に好機を与え、MF碓井鉄平(3年=山梨学院高)やDF田中雄一(4年=前橋育英高)が蹴るFK、CKからの得点が望まれる。

 さらに「(逆転は)気持ちで負けていたのが原因」と、ディフェンスラインを統率するDF三澤祥馬主将(4年=三菱養和SCユース)が語るように、最後まで守りきれない守備の不安定さが大一番でも出てしまった。失点後にはチームを鼓舞する声は聞こえなくなり、桐蔭大戦はまさに「気持ち」で負けていたと言える試合だった。しかし、「可能性はなくない、最後まで諦めずにやっていきたい」(三澤)と、選手はもう前を向いている。三澤を筆頭に、守備を統率し、最後までやることを変えず安定した守りを徹底することが駒大の勝利の鍵を握ることは間違いない。

「4年間やってきたことを残していきたいなら、もうちょっとやろう」と秋田浩一監督は前節の試合後に選手らに話し、もう一度意識の統一を図った。「やって良かったと思えるように」(秋田監督)この言葉が全てを表している。最後は選手の”気持ち”が勝利を手繰り寄せるだろう。残り4節、1部昇格を目指す駒大イレブンがもっとも試される時である。

(文・駒大スポーツ  射手真矢)
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