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[ケイスポ]1部残留決定も不甲斐ない敗戦 東学大 

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[慶應スポーツ ゲキサカ版]
[11.10 関東大学1部・前期リーグ 第20節 慶應義塾大1-3東京学芸大 笠松]

 前節、残留を争う神大との直接対決を制し、勝利すれば残留が決定という状況で迎えた第20節東学大戦。自力で残留を決めたいところだったが、開始早々オウンゴールで失点。その後立て続けに2点を取られ、前半32分の時点で3点のビハインドを背負ってしまう。武藤嘉紀(2年=F東京U-18)の3試合連続となるゴールで1点を返すも、反撃もここまで。11位の神大が敗れたため慶大の1部残留が決定したが不甲斐ない試合で「素直に喜べない」(須田芳正監督)残留決定となってしまった。

 勝って自力での残留を決めたい慶大だったが、開始早々思わぬ形で失点してしまう。3分、相手のスルーパスに対応しようとした松下純土(3年=國學院久我山高)が処理を誤り、ボールは自陣のゴールへ。失点を喫してしまう。1点のビハインドを背負い流れに乗り切れない慶大に対し、東学大が容赦なく襲い掛かる。15分、裏への浮き球のパスに抜け出した相手選手がボレーシュート。さらに32分にはクロスのこぼれ球を難なく決められ、0-3。3点を追いかける苦しい試合展開となる。それでも、このままでは終われない慶大は39分、ペナルティーエリア内で積極的に仕掛けた岩田修平(3年=名古屋U18)が倒されPKを獲得。キッカーの武藤が3試合連続となるゴールを決め、1-3で戦半を折り返す。

 後半が始まると、慶大が徐々にボールを支配し、相手陣内でのプレーも増えていく。しかしリードを奪い、引いて守る東学大相手に中々フィニッシュまで持ち込むことが出来ない。そうした状況の中、須田監督は磨見朋樹(2年=横浜FCユース)、森田達見(4年=川崎F U-18)、赤木努(4年=大宮ユース)と攻撃的選手を次々に投入。状況の打開を図るが、「工夫がない」(須田監督)単調な攻めが続き、慶大にとって苦しい時間が続く。試合終盤になっても、東学大DFの気迫の前に状況は攻撃陣が沈黙。試合は1-3で敗戦を喫してしまった。自力で残留を決定することは出来なかったが、11位の神大が国士大に敗れたため、残り2試合を残して慶大の1部残留が決定した。

 残留を決定したものの、「大変がっかりした、残念な、不甲斐ない、何も残らないゲーム」と振り返った須田監督。残り2試合、2部降格もインカレ出場もない状況ではあるが、4年生に残された試合は残り2試合。「一つでも多くのことを後輩に残して」(藤田主将)いくため、また「4年生を良い形で」(松下)送り出すためにも、最後まで全力で戦う選手たちの姿が見たい。

[写真]山浦公の巧みなパスも東学大ディフェンスを崩すには至らなかった

(取材・文 慶應スポーツ新聞会 西野英樹)

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