beacon

[スポ東]リーグ戦開幕!強豪・明大を破り、1部の舞台で初勝利

このエントリーをはてなブックマークに追加

[スポーツ東洋 ゲキサカ版]
[4.6 第87回関東大学サッカーリーグ戦・前期1部リーグ第1節 東洋大1-0明大]

 強風が吹き荒れる春の嵐の中、待ちに待った1部の舞台でのリーグ戦が開幕した。開始直後は緊張から硬さも見られたが、東洋大は前半14分に三田のゴールで先制。終盤、相手の猛攻を受けるも全員守備でしのぎきり、歴史的1部初勝利を挙げた。

東洋大1-0(1-0)明大


<得点者>
14分 三田尚央(4年=F東京U-18)

<出場メンバー>
▽GK
浅沼優瑠(3年=成立学園高)
▽DF
馬渡和彰(4年=市立船橋高)
藤井悠太(4年=武南高)
65分→星清太(1年=関東一高)
郡司昌弥(2年=柏U-18)
石坂元気(2年=広島ユース)
▽MF
平石直人(4年=帝京高)
66分→佐々木雅人(3年=西武台高)
飯島樹生(1年=流通経済大柏高)
桑田直徹(4年=大宮ユース)
篠田朋宏(1年=青森山田高)
▽FW
三田尚央(4年=F東京U-18)
55分→川森有真(3年=広島ユース)
黒須大輔(4年=習志野高)

 卒業に伴い昨季のレギュラーメンバーが数名抜け、開幕前からポジション争いが注目されていた新生・東洋。開幕スタメンには篠田、飯島がルーキーながらも名を連ね、2年生の石坂は本来のポジションであるFWではなく左SBで起用された。

 立ち上がり3分、黒須とのワンツーで相手DFをかわした馬渡がゴール前まで上がり、あいさつ代わりのシュートを放つ。これは相手GKの好セーブに遭ったが、8分には平石、10分には三田が立て続けにシュートまで持ち込み、攻撃的な姿勢を見せる。11分、GK浅沼がバックパスの処理を誤り、あわやゴール前でボールを奪われるところだったが、これをしのぐと、14分に歓喜の瞬間が訪れる。浅沼からのロングボールのこぼれ球を拾った三田がドリブルでゴール中央まで侵入し、冷静にシュート。これがゴール左隅に決まると、三田は瞬時にベンチ前に駆け寄り、メンバー、スタッフ総立ちで喜びの輪が広がった。「明大のような力のあるチームに勝つ条件」として古川監督が挙げていた先制点をもぎとった。ここから優勢にゲームを支配したいところだったが、明大も地力を見せつける。31分、GKとDFの連携ミスからクリアボールを相手に拾われ、無人のゴールにループシュートを放たれてしまうが、運よくボールはゴール左に外れた。

 1点リードで迎えた後半も、東洋大イレブンの集中力は切れない。8分に三田、9分にCKから藤井のヘディング、12分には相手CKのカウンターから途中出場の川森がシュートを放つも、追加点を奪うことはできず。黒須や桑田、川森を中心に前線でパスサッカーを展開しようとするが、明大の素早いプレスに苦戦し、フィニッシュまで持ち込めない状況が続く。すると、徐々に明大ペースに傾き始める。全日本大学選抜の両SBを擁する明大のサイド攻撃を何度も浴びるが、馬渡、石坂の両SBの奮闘もあり、決定的なチャンスに結び付けさせない。また、クロスを上げられても、郡司や途中出場の大型ルーキー・星が体を張ってクリアする。最後は郡司の足がつってしまい、交代枠を使い切っていたため10人になってしまったが、全員守備でゴールを守りきり、1-0で東洋大史上初の1部初勝利という歴史を打ち立てた。

 昨季と比べてボールを支配する時間は減ったが、その中でも個の力でチャンスを作りだし、結果を残した。明大という強豪校を完封できたことも、選手たちにとって大きな自信になるだろう。しかし、まだ本来の東洋サッカーを発揮できたわけではない。三田が「これから1部で東洋のサッカーを浸透させていきたい」と意気込むように、まだまだ東洋大は挑戦者の立場である。次節は今節よりも緊張がほぐれ、より理想とするパスサッカーを展開できるだろう。たとえ相手が王者・専大であっても、東洋イレブンが恐れるものはない。

[写真]ゴール後、ベンチに駆け寄り喜びを爆発させる三田

(文 スポーツ東洋 平柳麻衣)
(写真 小俣勇人 国府翔也 横井喬 白石有香)

[次節試合予定]
第2節・4月13日専大戦(13:50@駒陸)

PR: スポーツ東洋HP(http://supoto.blog41.fc2.com/)ではサッカー部のみならず、多くの部会の最新情報が満載です。是非一度アクセスしてみてください。

TOP