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[コマスポ]最後で逃した勝ち点3・・・激戦を引き分ける

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[駒大スポーツ ゲキサカ版]

 JR東日本カップ2013第87回関東大学サッカーリーグ2部・第14節は29日、東海大学湘南校舎サッカー場で駒澤大VS法政大戦が行われた。後期戦では、駒大と対戦した第11節を除いて、全て勝ち星を挙げている法政大。対する駒大も第13節終了時点で、1位東国大との差を1にまで縮めるなど、このまま勢いに乗っていきたいところ。双方とも、この試合結果で流れが変わりかねない重要な一戦だ。

 まず、試合の主導権を握ったのは、法大側。第11節で戦ったときよりも、キレのある速いパス回しで、試合開始早々で落ち着かない駒大を圧倒する。駒大も何とか耐えようとするが、23分、CKからそのままヘディングシュートを決められ、失点してしまう。このまま悪い方向に傾くかと思われた矢先、31分に、MF小牧成亘(3年=ルーテル学院高)がドリブルで持ち込んだボールをMF久永翼(2年=京都U-18)がそのままネットに突き刺し、同点に追い付く。さらに、その直後の33分には、単独でボールを持ったFW小牟田洋佑(3年=前橋育英高)がキーパーを交わしてシュートを決め、追加点を挙げる。立て続けの得点で勢いづいた駒大は、38分にも、DF大木暁(3年=東京Vユース)のFKを小牟田が頭で押し込み、法大との差を2点にまで広げるが、42分、相手MFに裏へと抜けられ、失点を許してしまう。結局、3-2で前半を折り返し、法大が1点を追う展開になる。

 そして、迎えた後半では、立ち上がりはまたも、法大が優勢に立つが、駒大も応戦し、両者一歩も引けを取らない。そんな中、60分、65分にMF吉岡雅和(1年=長崎総合科学大附高)、キム・デセン(1年=東京朝鮮高)を投入し、攻撃の活性化を図るが、先に動いたのは法大。77分、法大がファウルによって獲得したPKを決め、同点とされてしまう。しかし、84分、キムがドリブルで駆け上がり、そのパスを受けた吉岡が左サイドからシュートを決めると、同点から抜け出し、1点のリードが生まれる。これが決勝点かと思われた中、試合終了間際の90分に、ゴール前で決定機を作らせ、失点を許してしまう。結果、4-4のドローで試合は引き分け、今節でどうしても手に入れたかった勝ち点3は目前にして消え去ってしまった。

 今節も、守備面の課題が露呈する試合となってしまった。第12節の平国大戦同様、試合終了間際に失点を許してしまうのは、早急に解決しなければならない問題点だ。また、今節は、試合全体を通して、ゴール前まで迫られるシーンが多く目立った。試合後、「前線でプレスが上手く出来なかった。DFだけが悪いわけではなく、全体的に守備が悪かった」と前線の小牟田が語るように、前線から積極的にプレッシャーをかけ続けなければ、今節の法大戦のような速攻型、そして、個人技でもゴールに持ち込めるチームには対応しきれない。今後も昇格に向けて、予断を許さない厳しい戦いが続く。ここでもう一度、第11節、12節の前半で見せたような、チーム全体で行う守備をすれば、改善の糸口は必ず見つかるだろう。
 
 第14節終了時点で、1位東国大との差は3に広がり、3位東農大との差も3と詰められている。次節こそが順位が変わるかどうかの正念場。ぜひ、勝ち点3を手にし、昇格圏内を死守したい。

[写真]サイドからの攻撃で1点に貢献した久永

(文 駒大スポーツ森 綾香)

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