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[コマスポ]守備陣崩し切れず・・またも無得点で2連敗

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[駒大スポーツ ゲキサカ版]
 JR東日本カップ2014第88回関東大学サッカーリーグ1部・第10節は5月24日、龍ヶ崎市陸上競技場たつのこフィールドで駒澤大VS慶應大戦が行われた。前節は、無得点と沈み、今節こそはと得点に意欲を燃やす駒大。しかし、試合開始直後に失点すると、FW宮地元貴(2年=東京Vユース)をはじめとした強力なFW陣の勢いに圧倒され、33分にも2失点目を許すなど防戦一方の展開に。エンドが変わった後半では、駒大のサイドも機能し始めるが、慶大の手堅い守備を前に、得点を奪えない。結局2-0と1点も返せず、慶大の「堅守速攻」に完敗する形となった。

 立ち上がり早々の失点は痛かった。4分という、まだ情勢も流動的で不安定な時間帯。DFラインが乱れ、連携にミスが生まれてしまう。それを慶大は見逃してくれなかった。陣内深くまで瞬時に切り込まれるとゴール前、格好の位置でシュートを打たせてしまい失点。この早い時間帯の失点が相手に流れを持っていかせてしまう結果となった。一方の駒大は、前線のFW小牟田洋佑(4年=前橋育英高)にマークが張り付き、攻撃の歯車が合わない。苦戦している間にも、33分、相手に速いスピードで抜け出されると、またしてもDFのミスから失点を献上。前半終了時点で2点というリードを与えてしまう。

 ハーフタイムを挟んでの後半。45分に、DF大木暁(4年=東京Vユース)の絶妙なクロスを小牟田が頭で押し込み、ゴールネットに突き刺すも、オフサイドの判定。しかし、後半からは相手の運動量が落ちたところにロングボールが効き、攻撃に活気が生まれ始める。慶大に劣らない速いテンポでサイドに展開。そこからクロスを上げれば、本領発揮といったところだが、相手DFが粘り強い守備を見せ、なかなかクロスを上げるところまで辿りつかない。それでも、一瞬の隙を突き、ゴール近くにシュートで迫るなど惜しい場面も多く見られたが、バーや相手のファインセーブに阻まれ、得点に至らない。82分、キム・デセン(2年=東京朝鮮高)がペナルティーエリアで倒されたことによって得たPKも、バーに嫌われてしまう。前半と比べ、多くの好機を演出した後半も最後まで前半のスコアを覆すことはできず、2-0という苦い完封負けを喫した。

 駒大の力が試されたこの1戦。チームが抱える問題点や課題が露呈した試合となってしまった。すぐ後に控える大臣杯予選のためにも、早期建て直しが求められるところ。これに対し、小牟田は「技術どうこうではなく、気持ちの問題。勝ちたいという気持ちを再度、チームで共有したい」と語った。

 強豪がひしめく大臣杯予選。ここでどれだけ、気持ち・プレー共に充実した迫力あるサッカーが見せられるか。駒大サッカーの真髄が問われている。

[写真]2試合連続の無得点に終わった駒大

(文・駒大スポーツ 森 綾香)
(写真 同 清村亮太)

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