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[ケイスポ]4試合連続無失点で前期4位ターン 桐蔭横浜大戦

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[慶應スポーツ ゲキサカ版]
[6.15 関東1部・リーグ第11節 慶應義塾大3-0桐蔭大 古河市立古河サッカー場]

 リーグ戦は3試合連続無失点と好調の慶大であったが、アミノバイタルカップではまさかの敗退。リーグで7得点を挙げている好調の山根視来(3年=ウィザス高)ら強力な攻撃陣を持つ桐蔭大に対して、カップ戦からの切り替えをテーマに、前期リーグ戦の最終節に臨んだ。

 序盤は、両チームともにボールを落ち着かせることが出来ない。慶大は自慢の守備からボールを奪うとすぐに前線へ送り、素早い攻撃を仕掛けるが、ゴール前でのラストパスに精彩を欠きシュートまで持ち込めず。22分に、慶大は加瀬澤力(2年=清水東高)が右サイドでボールを受け、ノーステップで難しいシュートを放つ。だが、ボールはゴールのわずかに上へ。その後は互いにチャンスを作れないでいたが、慶大が待望の先制点を得る。前半アディショナルタイムに、スローインから浅間翔大(4年=暁星高)がボールを受けると、左サイドを突破。中央で待ち構える加瀬澤に速いパスを送ると、加瀬澤はワントラップから落ち着いて決めた。直後に前半終了の笛が鳴り、慶大のリードで前半を折り返す。
 
 後半になると、ゴール前の攻防が増える展開に。55分、敵陣でボールを奪った加瀬澤が増田湧介(4年=清水東高)にパスを送り、そのままシュートを放つが、ゴール左に外れる。一転して、58分にFKから時田和輝(1年=流通経済大柏高)に頭で合わせられるも、GKが防ぐ。一進一退の攻防が続く中、65分に慶大はセットプレーからチャンスを創出。加瀬澤の蹴ったCKが、きれいな弧を描きゴール前へ。相手より1歩前に出てフリーになっていた望月大知(2年=静岡学園高)が頭で合わせ、追加点を奪取。次第に慶大が試合を有利に進めると、87分には素早い攻撃で右サイドを崩す。最後は川田悠介(4年=桐蔭学園高)が左足で見事にゴール右隅に決め、3点目を奪う。その後は、桐蔭大にチャンスを作らせないまま試合終了。リーグ戦では、4試合連続のクリーンシートを達成した。

 慶大はこれで、前期4位という好成績でリーグ戦を折り返すこととなる。アミノバイタルカップでは悔しい思いをしただけに、この試合にかける意気込み、そしてインカレ出場への想いも強くなったのだろう。来週に、慶大はいよいよ早慶定期戦を迎える。リーグ戦の良い流れを維持し、定期戦で3年ぶりの勝利を挙げることができるか。
 

試合後の監督・選手のコメント

●須田芳正監督
―今日の試合で意識したことは
「ここ数試合の反省点として、あまりにもディフェンスラインと2列目が近すぎて、相手のサイドバックにボールが入った時にプレスをかけることができないということがあったので、基本的にはセンターラインからプレスを掛けて、我々の陣内に入ってきたら自由にさせないということを意識してやりました」

―カップ戦からの切り替えについて
「あれは逆に、我々にとって良い勉強にしようと思ったね。前半の最後に先制して後半開始直後に追いつかれるということがカップ戦ではあったので、同じ失敗を繰り返さないようにして、みんな集中してゲームに臨めた」

―今日の試合で修正すべき点は
「決定的な場面はまだあるので、その最後の質を高めたい。そうすればもっと楽なゲームになっているかもしれないし。戦術は堅守速攻だから、それを意識して練習をやったので、修正というより磨きをかけて、そして決定力を高めたい」

―得点は良い形で取れたのでは
「1、2点目については、相手の弱点はセットプレーであると分析していたので、そこで取れて分析が効いたのだと思う。3点目は縦への素早い攻撃で、川田の体のキレも良く、狙い通りだった」

―今節は前期リーグ戦の最終節であったが
「今日は節目のゲームだったので大切にしようと思っていた。(リーグ戦は)11戦あったのだが、昨季の反省を活かして一戦一戦背水の陣で臨もうと試合をやってきたので、特にこの最後のゲームはものにしようと言ってきた。前期の目標順位が4位だったので、自力で達成でき、選手たちがよくやってくれた。ただ、前期が終わっただけで反省点も多々あるので、夏に修正し磨きをかけて後期に臨みたい。次は早慶戦もあるので、そこでチーム力を上げていきたい」

望月大知(2年=静岡学園高)
―今日の試合を振り返って
「前期最終戦ということで最後しっかり勝とうと臨んだので、結果がついてきてよかったです」

―得点シーンを振り返って
「練習でもやっていた形だったので、(加瀬澤)力からいいボールが来たので決められてよかったです」

―得点を取った感想は
「今シーズンはチャンスは多かったんですが、決め切ることができてなかったので素直に嬉しかったです」

―昨季よりも失点がかなり少なくなったが
「昨シーズンに比べたらかなり向上したと思うんですけど、まだまだ危ない部分もあるのでさらに詰めていきたいです」

―早慶戦に向けて
「リーグ戦をいい形で終われたので、早慶戦も流れに乗っていい結果を出したいです」


(取材・文 慶應スポーツ 吉田遼平)


[今後の試合予定]

第65回早慶サッカー定期戦 7月2日 早大戦 (19:00@等々力陸上競技場)

国立競技場の改修工事の影響で、今年度より会場が等々力へ変更されました。慶大は、3年ぶりの定期戦の勝利を目指します。

毎年1万人程度のお客様が来場し、会場は熱気に包まれます。伝統の一戦に、是非足を運んでみてください。

詳細は、以下のHPをご確認ください。
http://wk-soccer.com/


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