beacon

関西2部から全日本選抜に選出、桃山学院大DF奥田勇斗が攻守に奮闘「大きな舞台で結果を残すことが大事」

このエントリーをはてなブックマークに追加

[6.25 大学日韓定期戦 全日本5-0全韓国 レモンS]

 コロナ禍も落ち着いてきたことで、アマチュアサッカーの会場でも有観客の試合が増えてきている。ついこの間まで、三笘薫や上田綺世もこの舞台で戦っていた。未来のスター選手を見つけようとするファンの姿が戻ってきている。

 全日本大学選抜のゴールラッシュに沸いた大学日韓定期戦の会場にも熱心なファンの姿はみられた。その中に関西2部リーグの桃山学院大から選出されていたDF奥田勇斗(桃山学院大3年=G大阪ユース)を応援する横断幕もあった。

「ガンバユースの時から応援して下さった方。すごく嬉しいです。応援して下さる人がいるので、情けないプレーはできない。全力でやることが応援して下さる方のためにもなるのかなと思います」。声は出せなくとも、ファンの思いはしっかりと選手たちに届いている。

 そんな中で奥田はプレー面でも存在感を示した。前半10分には右サイドから仕掛けて、DF中野就斗(桐蔭横浜大4年=桐生一高/広島内定)のクロスに繋げる。このプレーからMF齊藤聖七(流通経済大4年=清水ユース/清水内定)の先制点が生まれると、後半11分にFW木村勇大(関西学院大4年=大阪桐蔭高/京都内定)の追加点の場面にも絡んだ。

「初の国際試合で、自分のストロングを出しつつ、結果に絡めたらいいなと。前半から出し切ろうと思っていた。1点目に関しては就斗君に横取りされた感じ(笑)ですけど、結果的に点に繋がって良かったです。自分の特長は攻撃参加。本当はアシストとかで得点に絡みたいけど、その部分でチャンスメイクできたのは良かったと思います」

 この日の全日本大学選抜の両サイドバックは、ともに普段は2部リーグを戦う選手が務めていた。「2部でも見てくれているというか、いつ見られていてもいいように、常に全力を出すことを意識しています」(奥田)。5点目をアシストしたDF三浦颯太(日本体育大4年=帝京高/甲府内定)とともに力を証明した。

 目標はもちろん、プロサッカー選手になること。ユースの同期で先にプロの世界に進んだFW川崎修平(現ポルティモネンセ)やFW塚本大(現金沢)とも意識し合う関係でいる。「調子はどう?とか、ちょくちょく連絡を取り合っています。すごく刺激を貰うので、自分も負けないように頑張りたいです」。

 関東の大学に比べてアピールがし辛いことはあるが、こういう舞台で活躍し続けることが、未来に変化を与えると信じている。「全日本とか、関西選抜といった大きな舞台で結果を残すことが大事になってくる」と自覚を強める奥田は、「韓国遠征もあると言われているので、自チームに戻ってアピールして、また選ばれるようにしたいです」と更なる成長を誓っていた。

(取材・文 児玉幸洋)

TOP