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[MOM831]関西学院大DF竹村健汰(4年)_連覇へ前進、天王山で1G1A!

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左SB竹村健汰(4年=近江高)が1ゴール1アシストと活躍した

[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[10.22 関西学生L後期第7節 関学大3-0阪南大 ヨドコウ]

 天王山に勝利した王者・関西学院大が、悲願の連覇へ向け一歩前に出た。試合を終えた高橋宏次郎監督も「勝ったこともそうですけど、自分たちが目指しているゲーム内容だったので、そこが本当に嬉しいです」と頬を緩めた。

 先制点がチームに勢いを与えた。前半42分、FW根木洸希(4年=C大阪U-18)の横パスを受けた左SB竹村健汰(4年=近江高)が利き足の左で豪快にゴールネットを揺らした。

 待望の関西学生リーグ初ゴールにを記録した竹村は、後半40分の右SB濃野公人(3年=大津高)のダメ押し弾もアシストした。「パスを貰ってから絶対に打とうと思っていた。上手く振り抜けました」。中盤の配置が変わり、両サイドバックが高い位置を取りやすいシステムに変更になっていたことも、竹村らの特長が生きる結果になった。

 ただし自己採点は「60点」。辛口となった理由については、対峙したDF高田椋汰(4年=日章学園高/秋田内定)を止めきれなかったことを挙げ、「もう少しいい攻防が出来たらよかった」と結果よりも内容面を反省した。

 滋賀県の近江高校出身。竹村は、関学大のOBで、元Jリーガーの前田高孝氏を監督に迎え、本格的な強化を始めた一期生だった。同期のDF山内舟征(4年=近江高)とともにスタメンに並んだこの日。途中からは後輩のMF森雄大(2年=近江高)も出場した。「正直、あの近江から3人いるのは、メンバー表をみても嬉しいですね」。天王山を勝利、首位キープに貢献できたことに自然と笑みがこぼれる。

 そんな竹村は9月上旬に2週間の日程で母校で教育実習を行った。「前田さんにしっかりとしごかれて、帰ってこれたと思います」と冗談交じりに話すが、「(サッカー部の)練習にも入れてもらって、全体ミーティングで最後に話をさせてもらいました」と貴重な経験が出来たと振り返る。

 しかし現時点で教員を志望しているわけではなく、卒業後もサッカーを続けて行きたいという。大学2年生の時に左サイドバックに転向するまでは、ずっとボランチでプレー。今でも憧れのME遠藤保仁(磐田)と同じ背番号7を付け続ける竹村は、「今日は結果出せたけど、満足せず、リーグ優勝できるようにチームとしても個人としても頑張っていきたい」と気合を入れ直した。
 
(取材・文 児玉幸洋)
●第100回関西学生L特集

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