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[コマスポ]駒大、序盤の負傷交代を乗り越え快勝。絶好調男とエースが奮起

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=守備の立て直しに手ごたえ、2得点勝利!=

 関東大学サッカーリーグ1部第7節は15日、神奈川県立保土ヶ谷公園サッカー場で駒大-神大を行い、金久保彩が2アシスト、エースFW棗佑喜のヘディング弾で駒大は2-0で前節の大敗を払しょくした。

 駒大は前節からルーキーの碓井鉄平のほか一部主力を外した。この起用の意図について秋田浩一監督は「碓井を休ませたかった」と話す。19日に流経大戦を控えているだけに、それを見据えた起用だったにかもしれない。しかし、そのプランが開始早々崩壊する。

 開始直後、碓井に代わって初スタメンとなった佐光塁が競り合いで後頭部を強打し、そのまま交代。代わって碓井が出場。ゲームプランの変更を余儀なくされた。

佐光の負傷の戸惑いが続く11分、左サイドから金久保からのクロスをニヤで棗がコースを代え、それをファーで奥村情が詰め、幸先良く先制した。得点の奥村は「自分は守備ができないので、攻撃で買われている。これからも攻撃で貢献したい」と得点には満足しない様子で試合後に話した。

 その後は駒大のバイタルエリアから展開されペースを掴まれかけるが、粘り強いディフェンスで耐える時間が続く。前節3失点での敗戦で「ビデオを見せて改善した。0点に抑えられたことで修正できたと思う」と今節までの練習期間でディフェンス陣の立て直しについて語った秋田監督。立て直しにはある程度の手ごたえを得たようだ。

 その粘りが実を結んだのが、前半ロスタイム。またも「本当にボールがよかった」(棗)という金久保のクロスから棗が頭で完璧に合わせ追加点。このまま前半を折り返す。

 後半は、突き放しにかかる駒大と反撃に出る神大で互いの意地がぶつかり合う。駒大は神大の長身CB佐藤貴則が前半で退き、棗に当てる形を徹底。対する神大は前半から通して、金正也とCBの間から展開し攻撃に転じる。金主将は「後ろからの声も足りないと思うし、サイドハーフがもっと意識して、絞って出ていく意識を高く持たないとできるようにならないと思う」と分析する。

 結果、この試合は無失点で逃げ切ったが、この消耗戦の様相を見せたなか、守備に奔走したのが金久保と棗の2人。金久保は試合終盤に両足が攣るなか、90分間ピッチに立った。「疲れが溜まっていた」と攻守に活躍をした金久保はこの試合を振り返った。

 その金久保の運動量が落ちた時間帯、金久保のフォローに奔走したのが棗だ。「自分がディフェンスに入ることで粘り強くやれたと思う」と前線でのチェイシングに加えて仲間のフォローも厭わない姿から「エースの意地」が垣間見えた。

 結果、現在2位の駒大。次節は昨季王者の流経大。「流経には(近年)勝ったことがないので勝つ」(秋田監督)「次の試合が上に行くか、足踏みするかの重要な試合なので、絶対勝ち点3を取る」と上位進出のために必勝を誓う。駒大は昨季の王者相手に真価が問われる試合を迎える。

<写真>今や彼の出来が駒大の勝敗を分けるまでになったMF金久保

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(文 駒大スポーツ・東條貴史)
(写真 同・白瀬忠意)

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