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[コマスポ]総理大臣杯を再現せよ!ベスト4賭け中京大と対戦

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[駒大スポーツ ゲキサカ版]

 第59回全日本大学サッカー選手権大会・準々決勝は23日、駒澤大-中京大が西ヶ丘サッカー場で行われる。準々決勝の相手は、奇しくも今夏の総理大臣杯全日本大学サッカートーナメント決勝と同じ中京大となった。苦しみながらも一回戦を突破した駒大は、優勝した大臣杯決勝を再現し、次のステージに進みたいところだ。

 広島修道大を2-0で下した駒大。FW棗佑喜(4年=丸岡高)、DF林堂眞(3年=習志野高)、FW山本大貴(1年=ルーテル学院高)ら主力を数人欠くなか、FWにコンバートされたDF三宅徹(3年=名古屋U18)が決勝点を決めるなど、何とか勝利をモノにした。「先制点を取った後は、追加点を取れば終わりだと思っていたが、それが取れなくて、逆にカウンターを受けた」とDF金正也主将(4年=神戸科学技術高)は反省する。トーナメント初戦ということもあってか、終始硬さが目立ったゲームだった。

 準々決勝の相手は、今夏の総理大臣杯決勝で激闘を演じた中京大。大臣杯では11人が自陣に引きこもり、最小限のエネルギーで勝利を目指すサッカーで決勝まで上り詰めた。その決勝では、延長の末3-2で駒大が勝利を収めている。中京大としては、今大会で夏の雪辱を果たそうと燃えていることだろう。

 初戦では関西王者の阪南大を2-0と完封。大臣杯でも光った堅守に加え、攻撃にもダイナミズムが加わっている印象がある。秋田浩一監督も「システムもオーソドックスになっているし、夏とは違うチーム」と警戒を強める。FW藤牧祥吾とFW齋藤和樹のツートップはもちろん、積極的にオーバーラップを仕掛けてくるDF須崎恭平といった2列目以降の選手にも十分注意を払わなければならない。

 これに対し駒大は、まずは守備から入りたい。前線から速いプレスを仕掛けて、相手に主導権を与えないことが勝利への第一歩となるだろう。金主将を中心に、まずは相手の攻撃をしっかりと跳ね返したい。その上で、縦に速い攻撃を繰り返し、中京ゴールに迫りたい。この試合では先発出場が見込まれるFW山本や、1回戦では2アシストを記録したMF金久保彩(4年=花咲徳栄高)ら攻撃陣の奮起すれば、必ず中京大の堅守を打ち破れるはずだ。

 MF湯澤洋介(2年=矢板中央高)が出場停止、エース棗が欠場など駒不足は否めない。それでも、棗の代役として結果を残した三宅は「1試合でも多くこの仲間と戦うために、駒大サッカーを貫いてきたい」と中京大撃破に意気込みを見せる。夏冬連覇に向け、大臣杯の再現はなるか。

(文 駒大スポーツ・西山裕之)

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