beacon

[コマスポ]前期の山場“裏天王山”。浮上のきっかけ掴めるか

このエントリーをはてなブックマークに追加
[駒大スポーツ ゲキサカ版]

 第85回関東大学サッカーリーグ第4節は22日、国立西が丘サッカー場で駒澤大‐明治大が行われる。開幕から未だに勝利がなく、降格圏内の11位に沈む駒大は、同じく未勝利で最下位に沈んでいる明大と対戦する。

「点を取られた時間帯、あそこで集中力が切れた。90分間で一番大事な時間で、そこで乗り越えられないのが今のチームの実力」。DF林堂眞主将(4年=習志野高)は前節・神奈川大戦をそう振り返る。わずか2分の間に立て続けにゴールを割られ、反撃の勢いすら失ったチームの不甲斐なさを嘆いた。

 試合の内容自体は悪くなかった。むしろ、「今までやった3試合のなかで一番よかった」と秋田浩一監督も評価する通り、MF湯澤洋介(3年=矢板中央高)とMF奥村情(3年=名古屋U18)の両サイドを起点に攻撃を展開し、多くのチャンスを作り出した。だが、「もう1点が取れない」(秋田監督)。ラストパスやフィニッシュの精度を高めていかなければ、初勝利は見えてこないだろう。

 今節の対戦相手は、2010年リーグチャンピオンの明治大だ。全日本大学選抜候補のMF宮阪政樹(4年=F東京U-18)やGK高木駿(4年=東京V)、Jクラブも注目するCB丸山祐市(4年=國學院久我山高)、昨年ブレイクしたFW山村佑樹(3年=F東京U-18)と各ポジションに関東でも屈指のタレントを抱え、パスサッカーで魅了する。そのスタイル自体は変わらないが、今季はどこか歯車が合わない様子で、駒大同様に1分2敗・得失点の差で最下位という屈辱を味わっている。

 前節・順天大戦でもボールを支配しながら我慢しきれず、0-2で敗戦するなど煮え切らない試合が続いている。だが、だからこそ強い気持ちで試合に臨んでくることは間違いない。その実力に疑いようはないだけに、受け身に回って勢いづかせると止まらなくなる可能性もある。弱気になって、相手に自信を持たせるような内容だけは絶対に避けたいところだ。

 これに対し駒大は、まずは守備をしっかりと行うことから始めたい。ここまで3試合で4失点を喫しているが、そのうち3点はいずれも守備の連携ミスから生まれている。守備陣が声を掛け合い、ミスを減らしていく工夫が必要だろう。GK松浦和己(4年=尚志高)や林堂主将を中心に、まずは無失点を目指したい。その上で、両サイドを起点に縦に速い攻撃を展開し、多くのチャンスを演出できれば、勝利はぐっと近づいてくるはずだ。神奈川大戦で初ゴールを挙げたFW渡邉諒(4年=大宮ユース)や怪我から復帰したDF三宅徹(4年=名古屋U18)ら最上級生の活躍にも期待がかかる。

 副主将のDF濱田宙(4年=市立船橋高)は、「駒大のサッカーを徹底して気持ちで戦う。うちのチームは強くはないので、気持ちで勝っていきたい」と力を込める。未勝利対決を制し、浮上のきっかけをつかめるか。

(文・駒大スポーツ 近藤信太郎)

PR:この度、駒大スポーツでは今、流行のつぶやきサイト「Twitter」で試合の速報、さらに試合内外で見つけた細かな話題をつぶやいております。「koma_football」で検索して、ぜひフォローをお願いします。

TOP