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[コマスポ]数的不利を跳ね返せず……勝ち星は未だ遠く

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[駒大スポーツ ゲキサカ版]
[6.5 第85回関東大学サッカーリーグ戦・前期1部リーグ第6節 駒澤大0-1早稲田大 平塚]

 第85回関東大学サッカーリーグ1部第6節は5日、平塚競技場で駒澤大-早稲田大が行われ、1-0で早大が勝利を収めた。今季初勝利を目指した駒大だったが、前半のうちに退場者を出すと一瞬の隙を突かれて失点。終盤に決死の反撃を試みたが届かず、これでリーグ戦は6戦未勝利となってしまった。

「今日で(雰囲気を)変えられるかなと思っていたのですが。退場者が出てから全体的にネガティブになってしまった」。秋田浩一監督は敗戦をこう振り返る。10人という劣勢のなかで気持ちが下を向いてしまったのか、どこか余裕の無いプレーが目立った駒大に、勝利の女神が微笑むことは無かった。

 この日はMF奥村情(3年=名古屋U-18)が2試合ぶりにスタメン復帰を果たし、先月26日の総理大臣杯予選でトップチームデビューを果たしたMF江川昇吾(4年=聖隷クリストファー高)がリーグ戦初出場。前節・流通経済大戦で好パフォーマンスを見せたGK大石健太(2年=磐田北高)とFW大園祥太(4年=鹿児島実業高)も先発で送り出し、今季初の勝ち点3を狙った。

 奥村、MF湯澤洋介(3年=矢板中央高)の両サイドを起点に攻撃を展開したい駒大は、ロングボールを前線に集めてリズムを掴もうとするが、これがなかなかFWに収まらず。一方の早大もDF林堂眞主将(4年=習志野高)を中心に堅いブロックを築く守備陣に阻まれ、得点までは至らない。チャンスの数では早大が上回ったが、内容的には一進一退の攻防が続いた。

 試合の流れが変わったのは42分。大園が2枚目のイエローカードを提示され、退場を宣告されてしまう。林堂主将は「(退場者が出て)たいした事ではないのに、それを気にしてしまって。10人だから仕方ないみたいな…そこでやってやろうという選手が少なかった」と悔しそうな表情で語ったが、これが試合の行方を左右するポイントになってしまった。

 0-0のまま折り返した後半は、立ち上がりこそカウンターからチャンスを作ったが、最終ラインでボールを回してポゼッションを高める早大に試合を支配され、守備のブロックが後退。67分、マークがズレたところにロングスルーパスを通されると、大石の飛び出しも虚しく先制を許してしまう。CBで奮闘していたDF山崎紘吉(4年=成立学園高)は、「10人になってからもある程度DFはできていたと思うが、集中力が切れてしまった」と失点シーンを振り返るが、一瞬の隙を突いた相手の攻撃も見事だった。

 後の無い駒大は交代策で局面の打開を試みたが、ボールをゆっくりと回して支配を強める相手に対し、なかなかボールを奪いにいくことができない。徐々に足も止まり、時間だけが過ぎるなか、終盤はロングスローなどのセットプレーから同点を目指したが、最後まで相手ゴールを割ることはできず。6戦未勝利に加え、引き分けを挟んで4連敗となってしまった。

[写真]敗戦に落胆を隠せず、顔を覆う林堂(中央)ら

(文 駒大スポーツ 近藤信太郎)
(写真・同 佐藤亮)

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