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[ケイスポ]劇的な逆転勝利で上位への望みつなぐ:中央大戦

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[慶應スポーツ ゲキサカ版]
[6.5 関東大学1部リーグ戦・前期・第6節 慶應義塾大4-2中央大 古河]

 6月5日、古河サッカー場などで行われた第85回関東大学サッカリーグ戦第6節で、慶應義塾大は中央大と対戦。慶大は前半を1-2のビハインドで折り返すものの、後半に3点を奪い、逆転で勝利をものにした。

 前節の順天堂大戦で敗戦を喫し、さらにFWの風間荘志(4年=暁星高)、大塚尚毅(4年=滝川二高)の両選手を怪我で欠くこととなった慶大。今節は「1人で起点になれる」(FW河井陽介・4年=藤枝東高)、FW武藤嘉紀(1年=FC東京U-18)をCFに置く布陣を採用。慶大は序盤、武藤のポストプレーを中心に攻めるも、前半21分、右サイドでボールを受けた中大MF田辺圭佑(2年=成立学園高)が切りこみ、そのままシュート。これが決まり、前節同様、先制点を許す展開となった。しかし、先制点からわずか4分後、同点弾が生まれる。右サイドで武藤がボールを持つと、そのままドリブルで次々と相手選手を抜き去り、左足を振りぬいてゴールへ流し込んだ。武藤のファインゴールでペースをつかんだかに見えた慶大だったが、42分にはロングシュートを決められ、再びリードを許し前半を終える。

 迎えた後半は一転して慶大ペースに。50分には右サイドから切り込んだDF田中奏一(4年=F東京U-18)がペナルティエリア内で倒されPKを得ると、これをMF河井が落ち着いて決め、同点に追いつく。さらに58分には、再び右サイドから田中がクロスを上げると、武藤がゴール前で体制を崩しながらもゴールへねじ込み、逆転に成功。勝ち越しても攻撃の手を緩めない慶大は70分、CKから武藤が折り返し、DF笠松亮太(4年=東京Vユース)を経由したボールを田中が押し込み、追加点を奪う。その後、田中の退場により10人になるものの、危なげない試合運びをみせた慶大がそのまま逃げ切り4-2で勝利した。

「上位争いに食い込む」(笠松)ために、「何がなんでも勝ち点3が欲しかった」(河井)試合で勝利をつかんだことは大きい。しかし、怪我人や出場停止の選手がいる慶大には、より一層の奮起が求められることは間違いない。今節の勝利をきっかけに、慶大が混戦状態のリーグ戦から一歩抜け出すことを期待したい。

[写真]2得点の大活躍、武藤にも笑みがこぼれる

(取材・文 慶應スポーツ新聞会)

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