beacon

[総理大臣杯]流通経済大vs仙台大プレビュー:1回戦

このエントリーをはてなブックマークに追加

[長居スタジアム]
流通経済大18:00仙台大

▽登録選手名鑑
流通経済大
仙台大

 夏の大学日本一決定戦、第35回総理大臣杯が3日に大阪で開幕する。大阪・長居スタジアムの第2試合では流通経済大(関東1)と仙台大(東北)が対戦する。

 U-22日本代表トリオのMF山村和也(4年=国見高)、DF比嘉祐介(4年=流通経済大付柏高)、GK増田卓也(4年=広島皆実高)を擁する流通経済大は、今大会の優勝候補筆頭だ。ロンドン五輪アジア2次予選があった影響で、3人がチームに合流してからの日数は多くないが、これまでも代表や各選抜を往復していたこともあるだけに問題はないはずだ。今年の流通経済大は、07年に系列校の流通経済大柏高が全国2冠を達成したときのメンバーである比嘉、MF中里崇宏、MF村瀬勇太、DF天野健太、FW上條宏晃、MF保戸田春彦が最上級生となり、そこに山村や増田が加わった、まさに“黄金世代”。山村と比嘉が「今年は総理大臣杯、ユニバーシアード、リーグ戦、インカレの4冠を目指します!」と息巻くのも当然といえるだけのメンバーが揃った。

 またタレント軍団のなかで、10番を背負うMF関戸健二(4年=旭高)にも期待がかかる。今季開幕前に中野雄二監督も「今年は関戸に期待して下さい。必ず活躍しますし、10番をつけますから」と宣言していた。これまでのリーグ戦では大きく目立つ活躍はできていないがJクラブからも注目されており、全国の舞台で一躍ヒーローとなる可能性はゼロではない。

 昨年大会では優勝候補と言われながらも、初戦でFW永井謙佑(現・名古屋)擁する福岡大に2-3で敗れた。今季こそは、全国の舞台でタイトルを奪うつもりだ。まずは初戦で次戦以降へ弾みをつける勝利を勝ち取りたい。

 対する仙台大は、予選となった東北大会で圧倒的な力をみせ、2年連続の本大会出場を決めた。来季のベガルタ仙台入団が内定しているFW奥埜博亮(4年=仙台ユース)を筆頭に、今季の仙台大の攻撃は抜群。なかでも1年生ながら先発に定着しているルーキーMF熊谷達也(仙台大1年=柏U-18)は「今の目標はプロになること。(大学2年時から仙台の特別指定だった)奥埜くんを越えたい」と話すなど、1年生ながら頼もしい存在だ。

 東日本大震災の直後はなかなか揃って練習をできない状況が続いていたため、MF嶺岸光(2年=聖和学園高)は「両親を亡くした選手もいて、ひとりひとり(被災した)状況が違うので。なかなか一丸となるのが難しかった」と当時を振り返る。多くの困難を乗り越え、勝ち取ることができた全国行きの切符。Jリーグで開幕戦から快進撃を続け、無敗記録を伸ばしていったベガルタ仙台に続けとばかりに、仙台大が東北の雄として優勝候補筆頭の流通経済大に挑む。

[写真]前日会見で握手する両校監督
▼関連リンク
第35回総理大臣杯

TOP