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[コマスポ]後半戦開幕!山本2得点で幸先のいい白星スタート

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[駒大スポーツ ゲキサカ版]
[9.10 第85回関東大学サッカーリーグ戦・前期1部リーグ第10節 駒澤大3-2青山学院大 日立]

 JR東日本カップ2011第85回関東大学サッカーリーグ1部・第10節は10日、日立市民運動公園陸上競技場で駒澤大vs青山学院大が行われた。低迷が続いた駒大は、前半戦第9節を終えた時点で10位と不振に苦しんでいたが、エース・山本大貴(2年=ルーテル学院高)らの活躍で後半戦開幕を白星で飾り、幸先のいい滑り出しとなった。

 歓喜に溢れたのはキックオフ直後だった。相手の裏を狙ったMF奥村情(3年=名古屋U-18)のパスに抜け出たFW山本が左足で先制。そのファーストプレーで勢いに乗った駒大は、18分にはMF濱田宙(4年=市立船橋高)の左クロスに「合わせるだけだった」と奥村が頭で流し込むと、その差を二点とし青学大を引き離す。

 そこで完全にペースを握ったかのように思われたが、ここから青学大が目を覚ます。23分にFW関隼平(4年=國學院久我山高)の絶妙とも言えるラストパスから得点を許すと、29分にも守備のもつれから生まれたスペースを利用され、一対一の場面をつくってしまい試合は振り出しに。その後は奥村、FW湯澤洋介(3年=矢板中央高)のドリブル突破など駒大も負けじと果敢に攻め込むが、42分にはMF山崎紘吉(4年=成立学園高)の警告処分により与えられたFKでピンチを迎えるなど、流れを掴まれたまま同点で前半を終了した。

 後半に入ると、互いにシュートチャンスをものにできない厳しい時間帯が続いた。再びリードしたい駒大は、55分に4節ぶりの出場となるFW肝付将臣(4年=熊本学園大学付属高)を投入し前線に高さを加える。ポストプレーヤーが入ったことでより縦に早いサッカーを展開していくも、セカンドボールが拾えず得点には至らず。DF林堂眞主将(4年=習志野高)の二度にわたるFKも惜しくも枠を捉えることは出来なかった。

 会場のボルテージが高まり始めた終盤、ついに均衡が破れた。76分に湯澤に代わってFW小牧成亘(1年=ルーテル学院高)をピッチに送ると、その采配が的中。わずか9分後、右サイドへ抜け出した小牧からのパスを山本が押し込み、この日2点目となる勝ち越しゴールを奪う。その後は青学大の怒涛の反撃を受けるも、GK大石健太(2年=磐田北高)の好セーブなどで逃げ切り試合終了の笛。ルーテルコンビの活躍で生んだ1点が決勝点となった。

「(得点は)嬉しかった。開幕戦ということで、点を取りたいと思っていた」と、試合後に山本は喜びの表情を見せた。リーグ前半戦は得点力不足に悩まされたが、2ヶ月の調整期間を終え今節の山本の2得点はそれを払しょくするのに十分なものだった。一方で、課題も見えてきている。前半の2失点について、主将の林堂は「もっと集中してやらなければいけない」と振り返り、秋田浩一監督も「今後もディフェンスが鍵を握るので、粘り強くやって欲しい」と、今後を見据え語った。

後半戦はまだ始まったばかり。現在8位に浮上した駒大だが、首位の筑波大との勝ち点差は6であり、まだまだ何が起こるかわからない。逆転優勝へ向け、これからの意地の反攻に期待したい。

[写真]決勝弾を決め、喜びを爆発させる山本(中央)と小牧

(文 駒大スポーツ 河田奈津子)
(写真 同 佐藤 亮)

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