beacon

[ケイスポ]慶應義塾大vs筑波大 試合後の慶應義塾大コメント

このエントリーをはてなブックマークに追加

[慶應スポーツ ゲキサカ版]
[9.17 関東大学1部リーグ戦・前期リーグ第11節 慶應義塾大1-2筑波大 西が丘]

 今節の相手は、慶應義塾大とわずか勝ち点1差の首位・筑波大。試合は前半、慶大がMF森田達見(3年=川崎F U-18)のゴールで先制に成功し、リードして折り返すものの、後半は守備陣のミスからわずか5分の間に2失点し逆転されると、そのまま逃げ切られ敗戦。守備、攻撃ともに安定した戦いを見せることができず、慶大にとって課題の多く見られた試合となった。

以下、試合後の慶應義塾大コメント

●須田芳正監督
―今日の試合を振り返って。
「ミスをしたのでこういう試合になってしまいました」

―先制点の後の試合運びについて。
「もう少し前から言ってもよかったと思うけど、グラウンドの選手達が引き気味にやっていました。やはり、ボールを奪ってからもう少し大事にやって欲しかったですね」

―後半わずかの間に2失点しましたが?
「やはりこちらのミスですね。2点目はもう見ればわかるように、パスミスですからね。ああいう場面で失点してしまうとこういう厳しいゲームでは勝てないですね」

―DFラインのメンバーが大きく変わっているが影響は?
「それは敗戦の理由にはならないと思います。怪我人が出るのは仕方のないことですね」

―藤田選手を左サイドバックに起用した意図は?
「黄選手が怪我なんで、ディフェンス力のある藤田を起用しました。出来は良かったと思います。体調も良くなって、怪我の影響もあってか先週はあまり良くなかったですが、フィットしてきてるんじゃないかと思います」

―大塚選手に代えて山浦公選手を投入した意図は?
「山浦が非常に調子がいいというのと、大塚があれだけボールを動かされて疲れてきていたので体力面が一つです。あともう一つは、もう少しワイドに攻撃したいという狙いがあって、彼は長いボールを蹴れるしロングシュートも持っているし、そういったところを期待して出しました」

―1年生が多く出場しているが?
「良くやっていると思います。これから経験をずっとしていけばもっと成長していくと思うんで、もっと伸びると思います。前向きだしメンタル的にもいいので」

―この試合に臨むに当たり意識したことは?
「筑波は、ボールを受けるのがすごくうまいので、ディフェンス面には気を付けて臨みました。ボールを取った後もう少し大事につないでいけたらもっと良かったんですが、そこのところが今日良くなかったですね」

―逆転された後攻撃面でのミスが目立ったが?
「相手のディフェンス、特にCB2人は良かった。風間のところでうまく収まらなかったですね。やはり相手はレベルが高かったですね」

―今日の試合の改善点は?
「まずはミスをしないということですね。決定的なミスというのはこういう接戦の試合では勝つことが出来ないし、もっと言えば今日は非常に蒸し暑くて厳しかったけれどもっとボールを動かしてほしかったですね。一つマークが外せれば、ボールを散らしてそこから流れのある攻撃が出来たと思うんですが、その点は今後改善していきたいですね」

―DFに重きを置きすぎて、攻撃の人数が足りないという場面もありました。
「もう少し、サイドを大きく使って出ていければ良かったんですが、体力的にきつかったと思いますね。1点獲った後しっかり守ることが出来ていけるようになれば、試合をものにできたと思いますね。その点はまだまだだと思います」

―前期の試合を終わってみて。
「どこも強く、接戦が続いていました。絶対に勝てるところなども存在しないですね。我々にとってはそちらのほうがありがたいのかなとは思いますね」

―次節の駒澤はまた今日とはタイプの違うチームだが?
「駒澤はやることがはっきりしているので、その対策をしっかり立てて、前期は負けているのでその借りを返したいと思います。縦に早く空中戦も強いので、その辺をしっかりと対応していきたいです。ボールに行ったら必ずカバーリング、そういったところを確実にやっていきたいです。今日の中央戦も見て、中盤の中央が空いていたりしたので、そういったところをついていきたいです」


●DF笠松亮太主将(4年=東京Vユース)
―今日の試合を振り返って。
「前半はやろうとしてたことができたと思うんですけど、最後はやっぱりミスしたところでやられてしまった感じで、一位との差がでたのかなと思いますけど、前期が終わったと考えれば、まだ折り返し地点なんで、切り替えてやるしかないと思います」

―30年以上勝ってない筑波相手ということで、苦手意識とか気負いはあったか?
「30年といっても自分たちがやってるのはそんなにここ2、3年の話なんで、まあ歴史を変えたいというふうには思いましたけど、自分たちはいい入り方ができたんで、特に気負いとかいう部分はなかったと思います」

―最近は毎試合のようにディフェンスラインを含めて先発メンバーが入れ変わっていますが、やりにくさはあるか?
「ケガ人も多くて、なかなか苦しい状況ですけど、その一試合一試合に向けて、準備はしてるので、まあ今日もディフェンスラインって部分ではそんなに悪くはなかったと思うので、やりにくさというのは特になかったです」

―前期の簡単な総括をお願いします。
「やっぱり勝ち点17かそれぐらい取れたというのは悪くはないと思うんですけど、まあまだまだ守備のとこでも課題ありますし、失点数が多いので、そこをまず減らさなければいけないってところと、あとは上のチームに対して勝てていないので、そこをどうにかして勝ち星をあげるというのは今後うえを目指して行く上で課題になるかと思います」

―最後に次節への意気込みをお願いします。
「やっぱりリーグ戦を戦っていく上で連敗っていうのは厳しいと思うので、前期負けてる駒澤なんで、しっかりいい準備をして、勝てるようにやっていきたいと思います」

●FW河井陽介(4年=藤枝東高)
―今日の試合を振り返って。
「前半はいい試合が出来たと思うんですけど、後半自分たちのミスで1点取られてから戸惑ってしまい、そこからミスが続いて2点目も取られてしまい、負ける内容でもなかったのに勝ち点を1も取れなかったのは非常に悔しい結果だと思います」

―1点リードした状態で後半に入る時に意識したことは?
「前半良い戦い方が出来ていたのでそれを続けるということだったんですけど、1点を守りきるのかもう1点取りにいくのかがあまり明確にされなかった部分があって、チームとしてどういう戦い方をするかがあまりはっきりしなかったのが、1点取られた時に戸惑ってしまった要因になったのかなと思います」

―筑波大はユニバーシアード代表でのチームメイトも多く、他にも高い技術を持つ選手が多かったと思いますが印象は?
「やっぱり一人一人技術は高かったですが(自分としては)守備をしていてあまりやられる気はしなかったです。しかし結局失点した部分は個人技でやられてしまったので自分たちは個で負けている分、もっと組織で対応出来れば良かったのではないかと思います。失点が多いので組織での守備を練習から確認して失点を減らしていければもっと勝ち点が取れるのではないかと思います」

―次の試合への意気込みをお願いします。
「今日の負けを引きずらないで新たな気持ちで(リーグ戦は)あと半分あるのでまだまだ上にいけるチャンスはあると思うし、まずは1試合1試合勝ち点3を目指して相手に負けない気持ちを持って試合に望みたいです」

●MF日高慶太(4年=桐蔭学園高)
―試合を振り返って。
「前半は本当みんな集中力を切らさないで出来て、筑波は攻撃的なチームなのでどうしても守備の形成が難しいところだったんですけど、声を掛け合って0点に抑えて1点も取れて流れも良かったです。でも後半は自分のシュートミスだったりボール回しのミスだったり、そういう決定的なミスをしてしまうと相手に流れがいってしまうので、後半の戦い方が勿体なかったなと思いました」

―流れを取り戻せなかった原因というのは?
「自分が感じているのは、前半はみんなで集中力を持ってやっていたんですけど、相手がボールを持っている時間が長くて走らされたので、後半は自分たちの運動量は落ちてしまうだろうなと思っていました。それで、結局運動量が落ちて相手に全部ボール拾われて受け身になってしまって、苦しい時間が長くなってしまったんだと思います」

―長年勝っていない筑波との対戦でした。
「やはり日本一を目指している中で、何かを乗り越えないとそういうものは達成できないと思うし、そういう意味では長年勝っていない相手に勝つというのは頂点を獲るためには必要だと思うので、後期最終節で当たると思うので、そこでしっかり勝ちたいと思います」

―今年の筑波のチームの印象は?
「相変わらずやってくるサッカーはあまり変わらないという印象で、一瞬隙を与えたらやられてしまうな、というのは毎年思うところです。でも一方で守備にはルーズなところも多かったので、全然勝てない相手ではないと思いました」

―次戦に向けて。
「前期に駒澤には負けているし、同じチームに負けていては上位に残るのは厳しいと思うので、しっかり準備して勝ちにこだわっていきたいと思います」

●MF森田達見(3年=川崎F U-18)
―試合を振り返って。
「前半はリードして折り返すことができて、自分たちのつなぐっていうサッカーもできたと思うのですが、後半は運動量も落ちて、相手ペースになったときにチームとして耐えることができなかったから、そこが反省かなと思います」

―得点シーンについて。
「試合前にサイドから攻めようという話があって、そういう意味で、右サイドで保田がセンタリング上げられそうな雰囲気だったので、ファーから飛び込めば何か起こるかなと信じてやりました」

―今日は黄選手に代わって藤田選手が左サイドバックでしたが、連携は?
「同じ学年ですし、ずっと一緒にやってきた仲なので、コミュニケーションとか、お互いの特徴もわかってますし、問題なかったと思います」

―相手DFに長身選手が多かったですが、やりにくさはありましたか?
「個人的には、自分より背の低い選手ってあまりいないので、気にならなかったですが、セットプレーとか、なかなか難しかったかなと思うので、そういうところはチームとして工夫が必要かなと思います」

―今日のような相手に対してどんな攻め方が必要ですか?
「まずは失点しないということが大事ですが、でも引いてばかりだと、相手は攻撃も強いから耐えしのぐこともできないと思うので、相手どうこうじゃなくて、自分達のつなぐサッカーならどんなチームにも通用すると思うので、それを90分通してできるようにしていければいいと思います」

―前半後半で流れが変わってしまった要因は?
「前半あれだけいいサッカーができたのに後半に変わってしまったのは、運動量が落ちてしまったり、流れが悪くなったときに誰が声出すでもなくズルズル行ってしまったのが大きな反省だと思います」

―次に向けて改善したい課題は?
「やっぱり勝ちきるっていうのがリーグ戦で上位に行くためには欠かせないことだと思うので、今日の前半のようなサッカーを90分通してやることが一番の課題だと思います」

―次節に向けて。
「前節はアシストして今日は得点できて、攻撃という意味ではチームに貢献できてると思うので、まずはそこを、何かしら結果を残すということを個人の目標として、チームの目標としては絶対優勝であったりインカレに行ったりしたいので、連敗は許されないので勝ちにいきたいと思います」


●DF藤田息吹(3年=藤枝東高)
―今日の試合を振り返って。
「何年も勝ってないんで、筑波には。前半は凄い気持ちが入っていたんですけど。後半はちょっと相手のペースで足が止まっちゃって自分たちのミスから失点して負けてしまいました」

―今日は左サイドでプレーしていたが。
「(黄)大城くんがケガしてしまったので、それで入りました」

―黄選手、田中選手などケガ人が多いことについては?
「今年は誰かがずっと怪我しててなかなかベストで戦えない中で、でも控えの選手もすごいいい。調子がいいので、ずっと前期も戦ってきたので、メンバーがいないことはそんな心配はしてないです」

―ご自身も足にサポーターを巻いていたようですが、ケガの具合は?
「今日は全然大丈夫でした」

―今日の筑波戦で折り返し地点まできましたが、これから気をつけていきたいことは?
「前期で一回反省して、まあ須田さんも言ってたんですけど、ここで一回自分たちを振り返って後期に向けてやって行かなきゃいけないって。前期はまだまだもったいない敗戦が多かったんで、後期はそれをなくしていきたいと思います」

―最後に次節への意気込みをお願いします。
「リーグ戦において連敗は結構厳しいので、そういう意味でも絶対次は勝ちを目指していきたいです」


●DF保田隆介(1年=横浜FMユース)
―2回目のスタメン出場だった今回の試合を振り返って。
「前半は結構回されてましたけど、試合としては思い通りにいっていたんですけど、後半の失点から全体的に苦しくなってしまいました。個人的には(筑波大の)曽我くんと先輩後輩なので結構意識していたんですけど、結果的には2点やられてしまいました」

―アシストシーンを振り返って。
「練習のときからクロスボールは意識してきていて、フリーだったら上げようと思っていて、味方も俺が早めに上げるというのを意識してちゃんと入ってくれていたので。今日はクロスはあんまり上げられてないんですけど、アシストになったクロス自体は本当に良かったです」

―慶應が長年勝てていない筑波との戦いでしたが、相手の印象は?
「僕は1年目なので30年勝てていないとかいうのは意識しないで臨んだんですけど、結果的に2-1ですけど、技術的にもすごく差を感じています」

―次戦に向けて。
「次はケガ人が戻ってくるので出られるかわからないですけど、まだ1年生でどんどん力を伸ばしていかなければいけないので、今週1週間は調整とかではなくてしっかり練習して臨みたいです。目の前だけじゃなくて今後を見据えて、1年後2年後試合の中心になれる選手を目指して頑張りたいです」

(取材・文 慶應スポーツ新聞会)

TOP