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[コマスポ]後期折り返しへ!守備改善が鍵を握る

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[駒大スポーツ ゲキサカ版]

 第85回関東大学サッカーリーグ戦・後半戦1部第12節は23日、江戸川区陸上競技場で駒澤大が慶應義塾大と対戦する。前節、後半だけで五失点と屈辱的な敗戦を喫した駒大は、さらなる課題が浮き彫りになった。ここで挫けることなく、リーグ戦残り半分を心機一転、新たな気持ちで挑んでいく。

 悪夢に襲われたのは中央大学との一戦。立ち上がりから中大の巧みなパス回しに翻ろうされペースを握られ続けていたが11分、得意の早いサッカーから最後はMF湯澤洋介(3年=矢板中央高)が豪快に右足を振り抜き、得点こそならなかったが相手ゴールを脅かした。勢い付いた駒大は、そのわずか1分後に再び湯澤が今度はミドルシュートを。これにより先制点を得るとその後も波に乗り続け最高の形で前半終了。後半に入ってからも果敢に攻め続け、開始わずか3分後にMF碓井鉄平(2年=山梨学院高)のヘディングで追加点を挙げ、その差を2点とする。しかしここからが悪夢の幕開けだった。

 途中出場の選手にかき回されるとマークの受け渡しがずれていき、59分についに失点。主将のDF林堂眞(4年=習志野高)が「失点してから崩れないように意識したが、そこで耐えられないのはチームの弱さ」と口にしたように、立て直すことが出来ず5分間に3失点の逆転劇を演出させてしまう。早く同点にしたい駒大だったが、負の連鎖はさらに続いた。前傾姿勢になったところをカウンター攻撃で攻め上がられその後二点もの追加点を許す結果に。後半は守備の崩壊が目立ち、集中力の欠落をさえも垣間見せた一戦となった。

 次なる対戦相手は陸の王者の異名を持つ慶應義塾大学。前期対戦時、3-1で今季初となる勝利を収めた相手だが、現在リーグ順位を5位に位置付けており、総合的には9位と未だ低迷を続けている駒大を上回っている。前期のリベンジを狙うとともに、後半戦開幕以降”勝ち”の二文字がない慶大にとって今節の一戦に懸ける想いは大きなものであるだろう。そのなかでも特に注意しなくてはいけないのが清水エスパルス特別指定選手のFW河井陽介(4年=藤枝東高)だ。常に攻撃の軸となり相手ゴールを脅かす。前節での得点シーンはまさに圧巻だった。河井の絶妙なタイミングでのサイドへの展開から組み立てていくと、最後はMF森田達見(3年=川崎F U-18)のヘディングでゴールネットを揺らした。前線のみならず後ろからも、大黒柱DF笠松亮太(4年=東京Vユース)を基盤とした積極的な攻撃参加など、チーム一丸となっての全員サッカーが予想される。波に乗ったときの慶大は、底知れぬ力を発揮し相手に襲い掛かる。

これを迎え撃つ駒大は、まずは守備面を徹底していかなくてはいけない。「精神的に弱いのも含めて情けない」。前節の中大戦後、秋田浩一監督は落胆の表情を浮かべ語った。後半戦開幕からすでに二試合が行われたが、そのどちらも2点のリードから同点に追いつかれている。碓井は試合後、「二点取って守備の意識が薄くなってしまった」と振り返り、チームのメンタル面の弱さを指摘している。90分間フルに集中力を保ち粘り強いプレーをし続けることがまずは急務である。堅守から駒大サッカーを展開していき、相手の連係を崩しにかかる。

 チーム状況は決して良好と言えるものではないが課題が見えている分、改善への兆しもはっきりしている。リーグ戦もようやく折り返し地点を過ぎたところ。後期初戦となる今節でしっかりと勝ち点3を掴み、上位進出に向けここから巻き返しといきたい。

(文・駒大スポーツ 佐藤亮)

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